イギリスEU離脱

いや、これは驚いた。なんだかんだで55:45ぐらいで残留になると思ってたよ。これはえらいことになったなあ。まさに歴史が動いた瞬間で、もし百年後にまだ今の文明がなんだかんだで無難に続いていたら、一つのターニングポイントとして記憶されることになるかもしれない。
キャメロンが、3年前にその当時の情勢から国民投票を約束せざるをえない状況に追い込まれたことが原因だったわけだけど、キャメロンをあまり責めるわけにはいかない。正直言って、メルケルの方がずっと責任重いよね。
そもそも、ここまで反EUの機運が高まっているのは、メルケルが難民さんいらっしゃいと無責任に言ったことにある。それがきっかけで難民がどっとEUに押し寄せて、EU加盟国で難民の分担、押し付け合いになったわけで。そして、押し寄せる難民による治安の悪化、あまりの数の多さという視覚的恐怖、そこに紛れ込んでいるであろうテロリストへの恐怖、どさくさに押し寄せる経済移民、などの問題が一気に噴きあがった。その結果、難民・移民に対する反感が表に出るようになって、EUに所属することは損ではないか、自国を危険に晒すのではないか、という反EU機運のきっかけになった。
さらにそもそも論を言うと、シリア問題をまったく解決できないEU、解決できない原因の一端であるトルコ(クルド人問題)、中東情勢がここまで荒れるきっかけを作ったアメリカとか各所に飛び火するけど、まあ今起こっている反EUの根っこはメルケルにあると言ってもそこまで的外れではないと思う。
そして、離脱・残留が地域ごとでくっきりと分かれたよね。こういう接戦って、内部の不和、分裂を浮き彫りにするからまずい。どちらかが勝っても、同じぐらいの数の国民が反対しているわけだから。今回で言えば、スコットランドにまた独立機運が生まれているというから大変だ。イギリス、どうなってしまうんだろうか。
EU離脱までは2年ぐらい猶予があって、その間EUと交渉があるわけで、まだ離脱が完全に確定したわけではないのがポイントかな。2年でイギリスの内部事情がどう変わるか分からないし、場合によっては離脱しない方向に進む可能性もわずかながらにあるかもしれない。イギリスは関税ゼロをなんとしても維持したいだろうけど、それを認めたら離脱が決定的になりかねないから、おそらくEUはそれを許さず高い関税をかけるはず。そのことで外国企業がイギリスからどんどん逃げていけば、離脱して離脱することによるメリットを受ける前に、離脱することのデメリットをモロに受けることになるから、そのことで国民が態度を変えるかも?
……もっとも、イギリス国民も大英帝国としてのプライドがあるだろうから、そんな事態になっても掌を返すかどうかは疑問だが。

あんハピ♪ 12話(最終話)

終わってしまった……。正直半分近く進むまでは微妙と確信していたけど、キャラが出揃い、五人がそれぞれ絡み合うようになり、チモシーが初期より目立つようになってからようやくエンジンがかかったという感じ。そこからは、かなり安定して面白かったと思う。特に、信じられない不幸な目にあうはなこが、一貫して笑顔を絶やさず、皆と楽しんでいる点がよかった。うまく言えないけど、作品に一本しっかりとした軸があったと思うんだ。そのおかげで、非常に綺麗に終わった。これは2期が楽しみだが、無理だろうなあ。
それにしても、デンドロビウムチモシーがアニオリってのはすごいな。ステイメンも再現されていて、無駄に凝ってた。

甲鉄城のカバネリ 11話

生駒さん、ろうそくの最後の一瞬の煌きを今使ったら、金剛郭に着く前に燃え尽きちゃうよ! と、たぶんTVの前の誰もがつっこんだはず。演出優先なのは分かるけど
で、タクミはダメだったか……(´・ω・`) その後のビバ劇場は、あれよあれよという展開がいかにもB級ホラーっぽいな。ああいう悲惨なことの連鎖みたいな感じなものが都合よく(いや、都合悪く、かな)ポンポン発生するのはB級ホラー特有だと思うわけで。そういう意味では、このめちゃくちゃぶりは嫌いではない。