SoundHorizon

Elysion?楽園への前奏曲?

Elysion?楽園への前奏曲?

細かい感想でも。
・Ark
一番気に入った。比較的歌としてまともだし、愛の狂気や淫靡さが出ていて。妹の声がいい感じなのもポイント高し。ウフフフ。ただ、男がカラオケでこれをやるのはキツそうだ。最後の歌にも出てくる仮面の男ってなんだろ? 僕的には刺された兄の幻影を妹が実体化させたとか思いたいけど、運命の傍観者とか運命の車輪みたいな象徴ともとれるかな。たぶん全然違う。
・辿りつく歌
あんまり印象に残らない。
・恋人を射ち堕とした日
初めて聴いたSoundHorizonの歌なのでそれなりに愛着が。ギリシア神話とかに出てきそうな話ですな。てか、どっかの神話にありそうだ。歌部分が多くてまともに聞こえる。それにしても、運命の悲劇みたいな歌が多いけど、それはやはり悲劇ほど心を揺さぶるものがないからだろうか。
・澪音の世界
かなり気に入った。歌詞とかよりも、とにもかくにも編曲が。ストーリーは意味深で。いやね、はっきりとこういう話だと解釈できる歌が少ないわけで。想像力をかきたてる効果を狙っているんだろうし、それは正しいと思う。きっと正解の解釈はない。僕としては、歌詞に出てくる男は少女を愛してその心を欲したが少女は拒絶し、それでもなお少女を求めたがために少女の心が壊れたみたいな。
・魔法使いサラバント
珍しくハッピーエンド。そして分かりやすい歌詞。エキゾチックなメロディーもいい感じ。まあ、どう考えても一つの解釈しか成り立たないだろうけど、黒髪だからってランプの精とは限らないぞ、とか、意識が無い中死んだ恋人が未来を見てというところは、男の願望が作り出した自分の贖罪とか意地悪な見方をすることも。いや、素直に聞きますです。
・雷神の系譜
歌じゃねえよ、これ。てな感想。物語重視ですな。ストーリーは分かりやすい。長い、ぐらいしか感想が……。歌の部分は好きなんだけど。
・檻の中の花
メロディーだけ聴くと、こじゃれた喫茶店でかかってそう。
・Yield
メロディーはわりとのんきなんだけど、歌詞は結構えぐい。てか女二人いたのかよ。いくらでも怖い解釈ができる。

それにしても変わったグループだよなー。なんというか、現代に吟遊詩人を復活させたいのかな。なんというか、そんな印象を受けた。