夢使い 最終回

まあ、ありがちな展開ではあったけど、綺麗にまとまってたからいいのではないでしょうか。時間の関係で戦闘がかなりはしょられはしたのがちょいと残念だが。とにかく、最後の3話をのぞいてどこか超越的な感じがした塔子に比べて、やはり燐子がこのアニメの主人公かなと。
最終回まで見終わって、改めて原作と比べてみると、やはり原作のあの異様なまでのこだわり描き込みが再現できていない(再現しろというのも無茶だが)のは残念。あと、ダークエロさがないのもマイナスと言えばマイナス。とはいえ、僕はアニメのライトなノリの方が好きなんだよね。いわゆる一話完結の不思議解決話が。原作はひとつの物語があまりに長すぎた。
また、アニメの塔子悪夢は、この物語の最終回として納得できるものだった。原作でこれが描かれたら、塔子の心の闇がそりゃもうダークエロスになってどうしよう状態だっただろうけど。そうそう、これまで右目でしか泣いていなかったのに一応理由があったとは。単に片目だけ涙ってのもよくある演出だから気にもとめてなかったよ。
そして、やはり「行く道ひとつの唯一つ これが我らの生きる道」って台詞は好きだ。燐子がこれを言いながら街を歩いているシーンとか、少しだけゲゲゲの鬼太郎を思い出した。