所得格差

たとえば、非正規雇用で年収手取り200万円のAさんと、正社員で年収手取り600万円のBさんがいるとする。どちらも30代半ばの独身男性としよう。一見すると3倍の差だけれども、生きていくために必要な金額ってのは大して変わらないんだよね。衣食住光熱費通信費などで月15万必要として年180万円。そうなると、自由に使える金はAさんが20万に対してBさんは420万円。実に21倍に差は広がる。20万円しか残らなかったらなかなか自分のための買い物とかできないだろう。それに対して420万円あれば、贅沢な食事もたまにはできるし、それなりにでかい買い物もできるし、貯蓄も十分出来る。この差はでかすぎる。
もちろん、一人暮らしでなく自宅にパラサイトしていれば、日本で一番金がかかる住居費を節約できるから楽にはなるけど。で、今の20代はほぼ半分が非正規雇用なんだよね。そして、もう少したてば親が介護が必要になってくる。しかし、国の施設はないし、在宅介護がメインになってくる。親が寝たきりになると一気に窮乏する、確実に。今から10年後20年後には、介護が必要な親を殺すニュースが、連日とはいかないまでもそれなりの頻度で紙面を賑わすことになる可能性は高い。親子で餓死というニュースも増えるだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000019-san-soci&kz=soci
これを見ても分かるように、生活保護や福祉は、本当に必要な人にいかないわけで。で、老人ホームや特養ホームなどの費用を見ても分かるように、貧乏人お断りです。資本主義というのは分かるけど、金持ちが受けるサービスと低所得者が受けるサービスの差は絶望的。