厚労省 フリーターの採用促進 雇用対策法改正案提出へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061009-00000007-san-pol
さて、どうなることやら。就職氷河期世代は本気で運が悪かったよなー。よく、就職氷河期でもいい会社に行ける人はいた、つまり単にあんたの努力が足りなかっただけ、という人がいるが、絶対的に採用数が少なかった上に、この世代の人数そのものも多かったからなー。
もちろん、このことに対して色々と反論はあるだろうけど、大事なのは一点。「氷河期世代が確実に不満を抱えている。不公平感を抱えている」ということ。はっきり言うと、事実なんてどうでもいいんだ。不公平感があるってだけで問題。そして、彼らを説得させるだけの根拠がない。たとえば、単なる言いがかりなら本人も内心で納得はできる。しかし、この世代は、確実に「俺たちは不運だった」と不公平感を抱えていて、その不公平感を取り除けるだけの説得力ある意見は見たことがない。
不公平感を抱えた層が一定数いる。これは国家的に大問題。将来の治安問題にかかわるわけで。だから、政府はこの問題をもっと真剣に考えるべきなんだよ。利益追求の企業にいくら「お願い」しても無駄。法律で規制するしか方法はないんだ。で、今一番怖いのは、フリーターをピーク時の8割に減らすとか言っているけど、フリーターの定義って34歳までじゃん。だから、年数が経てば自然にフリーターに定義される層は確実に減るんだよね。今は比較的採用増えたし、そもそも人数が減っているし。だから、いつまでも正社員になれない高年齢フリーターが増加しているのに、(統計上の)フリーターは減ったとか言い出しそう。
まあ、僕が思うに、正社員への就労を法で規制するのは無理だと思う。だから、非正社員でも食べていけるようにすることが一番現実的だと思う。今は、非正規社員だと独立して生きていくことすらままならないというのが最大の問題なわけで。ワーキングプア、つまりは働いても生活保護以下の賃金しかもらえないって確実におかしい。そんな狂っている状況なのに、何もしようとしないのは明らかにおかしい。本当にストライキや暴動が必要だと思うよ。政府にこのまま殺されたくなかったら。

格差社会―何が問題なのか (岩波新書)

格差社会―何が問題なのか (岩波新書)

この本に、今後どういう政策を取るべきか提案がある。この本は読み応えがあるし、皆もぜひ読むべきだと思う。反論したい箇所もあるけどね。そのうちここでも詳しく取り上げる予定。