コードギアス 反逆のルルーシュR2 20話

スザク乱心、というか決心、というか定心という感じだ。正直、前のうじうじした偽善ぶりよりかは心地いい。とはいえ、ナイト・オブ・ワンに指摘された通り、心を決めて強くなったようで実は真のスザクの強さを失ってしまった。裏切り続けた男という彼の指摘はスザクにグサリと来ただろうな。いつかナイト・オブ・ワンになって日本を解放しようとしていた頑張りも冷めた目で見られていたわけで。
シュナイゼルは皇族としては正しい行動を取っていると思う。シャルルがあきらかに政治を放棄しているが、あれだけ強いカリスマに対してきちんと反旗を翻すことができる決断力が素晴らしい。彼が皇帝になった場合、他の国がどうなるかは分からないが、少なくともブリタニアの民にとってはいい皇帝になるんじゃないかな。
アーニャはそうきたか……。どっかの灰色の魔女みたいに精神を乗っ取っているのかね。そして、息子のルルーシュのことを特に愛しているようでもなさげなので、こちらが勝手に想像していたマリアンヌ像とはかけ離れていてビックリだ。
カグヤたちは輝いているなあ。黒の騎士団の初期メンバーたちがダメっぷりを発揮している中、ルルーシュの行動からゼロの生存を確信する涙ぐましい忠心ぶり。まあ、ギアスのことやユフィのことを知ったらどうなるかはまた別だが。「ちょっと悪戯心で不用意な発言したらいきなりギアスが暴走しちゃったんだよ!」と真実を言っても誰も信じやしないだろうし。
一方でルルーシュは覚悟を決めたぶん、行動がシンプルになってかっこよく見える。全てを失った状態だからある意味怖いものなしだ。現状はシャルルと相討ちする様相だがそうはならないだろう。あの若いナイト・イブ・ラウンドがどう行動するか。C.C.がどういうアクションを取るか。もちろん、カグヤやカレン、そしてゼロにまだついていくと考える黒の騎士団の一部や他国がどう動くかも気になる。これからが楽しみだ。