キノの旅

ふと気づいた。カ、カバー裏に1話あるっ!? 慌ててこれまでの巻をチェックしたら、9巻だけカバー裏にかなり笑えるあとがきがあってビックリ。キノとティーのキャラが全然違う。挿絵もいい。ひょっとして学園キノってこういうノリなのだろうかといった感じで。今まで気づかなくて損した。
ところでこの12巻だけど、帯に「ねえキノ、死なないでね。」ってあってかなり気になったのだけど、想像していた話とまったく違うただの煽りだった。なんてこった。「寄付の話」と「求める国」は、なんか2ちゃん視点の寄付や平和活動批判みたいな印象を受けた。勘ぐりすぎだろうけど。カラーの「山賊達の話」でキノがやたら可愛い感じで描かれているのは、双眼鏡で見ている少年フィルターってことかな。わりと一見の価値ありな気がする。12巻は話数も多く、結構読み応えはあったけれど、「賭の話」や「日時計の国」はオチが見え見えだったのが残念。
そうそう。今回はあとがきが大増量。小説が完成するまでの流れが面白かった。……とはいえ、最近本の作成に関わっているから、初校とか二校とか何度も何度も繰り返しチェックするってのはよく知っている。てか、すっげえ共感。本当に、イヤってほどチェックするんだ。しかも時間がない中。で、そんなあとがきがのっている中、p31で「関心を向けている」とすべきところが「感心を向けている」となっているのはわざとなのだろうか。