キディ・ガーランド 1〜4話

まさかのキディ・グレイドの続編。懐かしすぎる。キディ・ガーランドの感想に入る前に、少しキディ・グレイドの話をば。この作品って、オタク的には一定の意味があると思うわけで。

まず、1995年から1996年にかけて社会現象にもなった新世紀エヴァンゲリオンが放映された。で、確かその半年後だったかな。同じような時間帯に、機動戦艦ナデシコというアニメが放映された。これは萌え系オタクアニメの金字塔の一つだと思うのよ。最初は綾波レイを彷彿とさせ、その後クール+ロリというキャラを確立させたルリが大ブレイク。後半でルリの出番がやたら多かったのって、人気が出たから脚本を変えたんじゃないかと思ってるんだけど、実際のところはどうだろう? それはさておき、このナデシコブレイクによって、キャラクターデザインを手掛けた後藤圭二が一躍有名になった。
そして、その後藤圭二の初監督作品がキディ・グレイド。二人一組で様々な特殊任務につくESメンバー。その一組のエクレールリュミエールを主人公にした話。で、だ。このリュミエールを演じていたのが平野綾なんだよねー、今から考えたら驚きだ。当時、まだ中学生か高校生で、声優として初めての主役級を演じることになった作品。ブレイクする前の福山潤桑谷夏子能登麻美子が出ていたり、石田彰井上喜久子鈴置洋孝飛田展男南央美なんかも出てたなー。
どっちかと言うと、わりとシリアス話が多かったかな。特にエクレールリュミエールが本部襲撃して敗北→姿と能力を吸収され、新しい身体で復活あたりからシリアス一直線だったっけ。ラストバトルはえらい巨大な敵が相手だったな。地球よりでかかったはず。なんかその後修正されたらしいが。

で、その50年後が舞台か。1話でエクレールリュミエールがちらっと出ていて懐かしすぎだ。あれ、最終話のときって姿元に戻ってたっけ? そこらへんの記憶が曖昧だ。それとも、その後戻したのかな? トゥイーデュルディーとトゥイーデュルダムのコンビは今も現役か。相変わらずシスコンで安心だ。局長は前作のキャラっぽいけど記憶にない、なんてこった。とにかく、さっさとヴァイオラとシザーリオを出してほしいところだが、今回の主役の一人であるアスクールの容姿がヴァイオラと結構似ているんだよなー。それはそれとして、主役二人の声優の名前が名字の一字違いってのが笑えた。
そういやESメンバーって、CクラスとSクラスとか聞くと他にもたくさんありそうだけど、上からG、S、Cの3つしかないんだよね。で、Gが規格外みたいなもんだから、実質SとCの2つだけ。意外に適当だ。まあ、なのはみたいに細かくわけすぎるのもどうかと思うが。オタク的にはなのはみたいに細かくわけた方が評判いいと思うが。オタクって力を求める傾向が強いから、細分化されている方が上位クラスの貴重さが出てきて妄想に適しているというか。

1話はなー、脱ぐ脱がないの問答がしつこすぎだのと、警備があまりにザルで涙が出てきたのと、いくらなんでも破壊されすぎ、しかも2話で完全修復されている超技術。まあ、主役の一人であるアスクールの紹介としてはいい導入だとは思った。能力と性格が大体把握できたわけで。店長兼寮長、オカマと思ったら女かよ!? しかも、白石稔。なんかわりと適任な気がする。楽しそうだ。

2話、一番の衝撃はアスクールが歌ってたカボチャプリンの歌が挿入歌としてエンドクレジットに出てきて、しかも作詞・作曲が白石稔だったこと。ぎとぎと橋は「そのぐらいジャンプできるだろう」とツッこむのはきっと野暮なんだろうな。そして、露骨なパロディーがえらいことに。ムスカの群れはシュールだった。ドゥルダム姉さん、フリーダムすぎだ。てっきりプリンを注文して売り切れというお約束のオチがあるものとばかり思っていたから、なくて驚いた。あったらうんざりしただろうから、なくて個人的には正解。で、もう一人の主人公であるク・フィーユの能力は、なんか爆発系か。あとは抜群の記憶力と電子機器を操る能力? EDは2種類あるのね。で、右下で映っていたSDキャラの二人は落とし穴から必死で脱出しているところだろうか、芸が細かい。

3話、CCさくらのパロ、OPの水面に片足つくシーンがすごい懐かしい。魔法発動シーンはなのはパロ的な所もあったが。で、アニメに出てくるこういうキャラって、アニオタなことを隠さないってパターンもそこそこあるよね。客がいなかったかもしれないが、公の場所でおそらく魔法発動シーンも演じていただろう空気の読めなさ&恥のなさもアニメならでは。って、ク・フィーユ、予知能力なんてあったのか、だいぶ不安定みたいだけど。にしても、アスクールの「一千万個〜!?」という台詞は意図的な何かを感じた。で、3話のEDは特別仕様な歌。ク・フィーユとトロワジェインがコスプレしているシーンを期待したんだけど、喫茶店の入口が延々映されるのみ。これはDVDで追加があるとみた。にしても、ゆかなってこういうキワモノのキャラを担当することが多い気がする。

4話、ク・フィーユ7歳ってのは、超能力者みたいだし誰かのクローンか、もしくは成長を促進させられたかといったところだろうな。ひょっとして魔法少女好きってのは、そこらへんの精神年齢も絡んでいたりして。一応アスクールと比べると普通に大人っぽいけど、心の奥ではまだ女の子みたいな。しかし、幼女がキスで相手をパワーアップって、これまたオタクが喜びそうな設定だ。こうあからさまだとちょっとアレだ。

全体的に笑い多めの1話完結で進んでいるので最後までこの調子でいってほしいところだけど、ESメンバー候補生から正式にESメンバーになる話やク・フィーユの出生がらみでシリアスはありそうだし、1話でエクレールリュミエールが自分を犠牲にするようなことをしてそうだからそこいらがらみもあって、後半はずっとシリアス展開になりそうな嫌な予感はする。こういうのでシリアスやって面白いどころか普通レベルってのすらほぼないからなー。最近のアニメは本当にシリアスがつまらない。どうせまともに話を作れないんだからシリアスなんてやるなと言いたい。あー、でもDARKER THAN BLACKはほぼシリアスだったけど面白かったな。続編を今やっていて全部録画しているけどまだ見てない。
とりあえず、今期の中では今のところかなり面白い。