DARKER THAN BLACK DARKER THAN BLACK -流星の双子- 最終話

うーむ、危惧していた通り駆け足だった。北海道の親子話は完全に蛇足だった。いや、ある程度の意図は分かるんだけど、最後にこう投げっぱなしになるのならそこで話数を費やすべきではなかったと思う。そして、地球コピーはやりすぎだと思うんだ。ゲートが何でもありとは言え、さすがに。そのせいで、未来カーもありかと思ってしまった。
で、感想としては、こういう結末はありだとは思う。ただ、こういう終わらせ方なら12話使ってやる話じゃないなーと。結局、DTBは黒と銀の話が主流だなと。この2期は確かに蘇芳と紫苑という双子が主役だったけど、DTB全体のストーリーとしては、あくまで大きな流れの中に、黒と一時的に深く関わる契約者がいました、というひとつの顛末に過ぎないなと。基本、皆で仲良く破滅しようという感じの世界観の中で、蘇芳はまだ幸せな結末を迎えられたことを喜ぶべきなのか?
でもなー、11話使って蘇芳は色々つらいことを体験したけど、その中で確かに一つの幸せを掴んだのに、その大切な記憶を奪われ、偽りの世界で、ぼんやりとしたその幸せな記憶を抱きながら生きていくというのは視聴者としてはきっついな。記憶を失った当人からしたら現状幸せで問題ないんだろうけどさ。どうにも、これまでの蘇芳の旅をなかったことにされたような気がしてどうにも。いや、あの旅があったからこそこういう結末になったから否定はできないが。
一つ希望的観測の考え方をしてみる。
スーパーサイヤ人みたいな銀の能力って契約者を自殺させることみたいだけど、ジュライとか蘇芳はそんな感じじゃないんだよなー。最後にちらっと出てきた男銀?は、なんか直接魂みたいなものを吸いとっているような感じだし、直接コピー地球へ飛ばされたような印象を受ける。
そして、紫苑のコピー能力はどこか本物と違う点がある。あのコピー地球の場合は、契約者が存在しないというのが大きく違う点だと思う。わざとらしく誰にでも形が分かるオリオン座を出したのは、偽りの空ではなく、本物の空ということを表したかったはず。で、その本物の空でも、蘇芳が眺めていたおそらくBK201の星、つまり黒の星が存在する。いつか黒もそのコピー地球へ行く時が来るかもしれない。なんてーか、理想郷みたいな世界として。人工的に作られたエリュシオン的な。ミンキーモモの夢の国みたいに遠ざかっていってるけど。