パチンコは怖いよ その1

実際にやるまでは、漫画とかで出てくるのを見て、一発台とか権利物をイメージしていた。カイジの沼って言えば分かりやすいかな。特定の入賞口に玉が入ればOKってやつ。これは「こうしたら当たる」ってのがはっきり目に見える形で提示されているから、釘をしっかり読める人は勝つ可能性が上がるってのは説得力あるよね。パチプロってのが存在できたのも頷ける。こち亀両さんなんかもこれだよね。かつては漫画中にパチンコをやっている描写があった。で、台を吟味して毎度すぐ大当たり→店長が頭を抱える、って図式ができていた。

で、今は違うんだ。デジパチってやつで、真中にでっかい液晶画面があって、その下にあるスタートチャッカーだったかな? その穴に玉が入ると、画面上の数字が動き出す。同時に動画による色々な演出が流れる。たとえばエヴァだったらキャラクターの顔が出てきて、何か喋って、初号機が発進して使徒と戦う、みたいな。で、機種ごとに決められた一定の確率で数字が揃えば大当たりとなる。1個玉が入る→数字が動きつつ演出が発生(演出が起きないことも多い)→数字が止まる、この流れが1回転。

その確率なんだけど、一般的なもので1/300〜1/350。1/300の機種ならば、ものすごく大雑把に言えば玉が300回入れば1回当たるかもってこと。実際は数回で当たったり、1000回以上回っても当たらないとか色々あるわけだけど。

なお、台には基本1000円ずつ投入することになっている。1000円は1kと表現される。k=キロ=1000ね。玉1個あたり4円だから、250発の玉が出てくるわけだ。これが次々と発射されるわけだが、当然スタートチャッカーに入る玉は250発ではない。等価店(換金するときに、1玉4円で計算されるということ。1玉3.3円、3円、2.5円とか店によって違う。等価店の場合は、スタートチャッカーに入る玉の数が、それらの店より少ないのが普通)で1k18回転としよう。すると、300回数字を回転させるのに16〜17kかかる。つまり、16000円〜17000円。確率分母回転させるのにそれだけの金が必要ってわけ。

なお、1kぶん回転させるのにどのぐらい時間がかかるかというと、これは機種による演出の過多、スタートチャッカーに玉が入りやすいか入りにくいかで結構変わってくるが、まあ平均して5分ってところだと思う。つまり、1時間大当たりが来ないで延々回しているだけで12k、12000円使うってわけだ。1時間で諭吉さんが1枚あっさり消える。なんてこったい。

つまり、1日まったく大当たりがなかったら、10万円ぐらい負けることも十分あるわけだ。そこまでの負けはほとんど聞いたことないけど、1日5万円消えたってのは日常茶飯事。うわ、怖っ! 5万円稼ぐのがどれだけ大変かとうことを考えると、もう手を出したくなくなるよね。

なお、当たったらどうなるか。玉が出てきて、その玉をドル箱ってのにためる。これも機種や釘によって色々変わるが、まあ1回の大当たりで1500発で1箱ぶんとしよう。等価店なら、1箱6000円となる。これで確変=確率変動というのが続いて大当たりが10回続く=10連荘したとしよう。すると、それで6万円になる。3円交換だったら1箱4500円で45000円。

たまに勝っても、負ける時の負け額が大きいから、そりゃあもう悲惨なことになっていくよね。
てか、1時間で1万円使うって時点でまともな娯楽じゃないよ。