「C」 8話

ものすごく話が動いて面白かった。

まずは、日本の所属している極東金融街の近くにある東アジア金融街金融危機。極東支部で増え続ける資産のカウンターに見慣れていたせいか、勢いよく減っていくカウンターが異常さを出していたね。以前に1,2回極東支部のカウンターがブレる伏線が、遠くない未来に訪れる危機を彷彿とさせる。
そして、それを見て、これまで現実世界に極力影響を与えないバランスディールを心がけていた三國が方針を一転。今後のさらなる事態悪化に備え、椋鳥ギルドメンバー以外の資産を根こそぎ奪って防衛資産を貯める方向へ。ここら辺、下位層で考え方の変遷についていけないメンバーとかいそうだけど、脱退したら狙われそうで無理だわな。

それでも、日本に巨大な影響が出ている描写が。てか、洒落になってない。これまでは気付くか気付かないかの変化だったのが、目の前で刻一刻と変化しているのが破滅しか感じさせない。
てか、金融街の影響力、大きすぎるだろ!? カリブ海には元々カリブ共和国があったが金融街の消滅に伴い国も消滅して海になったって……。一体、金融街はどれだけの影響力のあるシステムなんだ。もはや人知をこえたものとしか思えない。

東アジア金融街の破綻の時に出現した謎触手。ダークネスカードのやつだよね、たぶん。あれか、いあいあか!? 最終的に地球全土を海にするつもりだな!!
それは冗談として、カラー違いのマサカキが高笑いしているし。
すぐ思い浮かぶ考えは、やっぱデザインとか666とか、悪魔にからんだもの。昔は魂をもらいうけるだったのが、未来を担保にしている感じ? で、人間が最終的に破滅を迎えるのを楽しんでいるとか。

とはいえ、それだと対抗策がなさすぎる気がするんだよな。
むしろ、中立……というか、善も悪もない何かの方が近いかも。たぶん、今の破滅に向かう現状を何とかする手段がある。しかも、やろうと思えばものすごく簡単な方法が。しかし、誰も思いつかないか実行しない。それを見て皮肉な笑みを浮かべている感じがする、金融街サイド。なんていうか、最近の作品でいえば鋼の錬金術師の扉の向こうのアイツに近い。公磨が何かを提示して「正解です、公磨様」とか言い出しそうだ。

そして、真朱についても重要な示唆が。
公磨が夢の中でみたアレは、真朱が本来公磨の妹or娘になっていたかもしれなかった可能性だと思う。情報屋が真朱について公磨父がらみで見覚えがあるっぽいから、たぶん妹だな。ありえた公磨の未来としての「妹がいる公磨」か。ただ、それって父がらみだと分かるけど、すでに父がいない以上公磨のアセットとしてどうかとも。うーむ。

東アジア金融街が崩壊しているときに、その場? にいるアセットたちが次々にミダス紙幣に変換されていったのは、東アジア金融街に絡むアントレたちの未来がなくなったことにより、担保としての形の一つであるアセットが換金されたってことかな? ただ、普通にアントレたちがいたし、ってことはアントレたちの資産はまだあったよなー。それでも0になるあのカウンターって何を表わしているんだろ? もしかしたら、資産ってのは金だけじゃないのかもしれない。

そして、公磨の周囲の人物。
先生、まさかの飛び降り自殺現場に出くわす公磨。ここでうまく説得できたと思ったら、交通事故で死ぬという結末。まさに、上げて落とす。何だかんだで、公磨を恨まずに、自分のことを置いておいて公磨にアドバイスめいたこともしたりといいキャラだったのに。

羽奈日はなぜか病んでた。一体何があった? 教員を目指して、教育実習もうまくいっていたっぽいのに、その生徒たちから送られてきた手紙を切り刻むような事態になるとは。彼氏に何かがあったのかな? いや、今の日本の崩壊規模だと、アントレではない羽奈日が気付かぬうちに、彼氏そのものが消滅している可能性もあるな。しかも記憶に残らないから、喪失感だけ感じて心のバランスが崩れているのかもしれない。しかし、現在公式で配信されている独り言とか聞いていると、恋愛に関してはわりと淡白っぽいしなー。何があったのか非常に気になる。

最後にコンビニのおっさん。話をするたびに状況が悪くなっていっていたが、ついにいなくなったか。存在そのものが消滅したか、自殺をしたか、ホームレスになったか。どちらにせよ暗い未来しかなかったんだろうな。

こうして公磨の周囲がどんどん悪化していく中、公磨と三國がすれ違うことに。
次回で三國は何か切り札を使うみたいだけど、たぶんそれでもどうにもならない事態になっているだろうし、公磨がどう動くか。いや、本当に盛り上がってきた。

ラストは消えゆく真朱が公磨にキスをしつつ「さようなら、お兄ちゃん」or「さようなら、パパ」が鉄板だな。
ついでに、サトウがその後についてレポートする感じでEDテロップが流れるシーンが目に浮かぶ。