氷菓 10話

引きが強烈だった。これは面白いな。
カメラマン=犯人ってのはそれなりにあるパターンな気がする。複数見た記憶があるから。だからこそ、折木が自分の推理の妥当性を「こんなんでいいじゃないですか、素人なら十分に楽しめるわけだし」と投げているのが不満だった。そして、なんか好評を得ているし、二番目の推理披露者が睨んでいたのも単に妬みかと思ったら、そういやザイルがあったな、あの先輩もザイルを根拠にしていたからそりゃ怒るよな、ということで続きが非常に気になる。てか、ザイルのことを完全に忘れていたよ。

氷菓のときもそうだったけど、一応納得がいく結論が出たところで折木は満足しちゃうんだよなー。氷菓のときと違って、ザイルのことを忘れていたのは折木の完全なミスだし。
で、そのことを指摘する摩耶花は鋭いな。てか、あのとき折木が単独で推理して終わらせたから「なんだよ、折木一人で解決か」と不満だったところがあったので、残りの3人が疑問に思った点を折木に確認して精度を高めるという作業ができなかったんだなと納得した。あのとき他のメンバーがいたらツッコんでただろうし。
そう考えると、折木が提案した「万人の死角」の万人には折木自身も含まれていたのかもなー。

問題は、もう映画が完成しちゃっていることなんだよなー。これで真実に気づいても修正可能なのだろうか? タイトル的に、エンドロールで真実を明かすって感じかな。エンドロールに入る前に結論に納得した愚者に対して真実を突きつける、みたいな。