新世界より 9話

今回は緊張感があって面白かった。ただ、その緊張感の半分は、主人公たちがあまりに無策のまま色々特攻していることにあるのが気になるっちゃあ気になる。まあ、そういう無謀なことをするからこそ物語を動かす主人公たりえるのは分かるが、見張られているかもしれないと自覚しているのに、二手に分かれるだけでおおっぴらに行動するってのがなあ。聞き込みはまだいいとして、立ち入り禁止のところに踏み込むのは見つかったら言い訳聞かないし。あと、最後の方で暗闇の中で松明をともしたときはビックリした。見つけて下さいと言わんばかりで。
姉の名前を思い出したのは意外だった。てっきり姉がいなくなった後にサキが生まれたものと思っていたが、両親の外見的にそこまで歳をとっていなかったもんなあ。子供だけ記憶を消されるわけか。
にしても、不浄猫は怖くはなかったな、ちょっとキモかったが。最近千と千尋を見たばかりのせいで、顔のどアップが、川の神が満足気な叫び声を上げたときの顔そっくりだと思ったり。

どうでもいいけど、この作品の作者って角川ホラー文庫でISOLAを書いていた人か。しかも、あれがデビュー作か。あの作品はぶっちゃけ微妙だったなあ。最後の不気味さはよかったけど、ちょっと超常的すぎた。で、ISOLAがホラー文庫大賞の佳作で、黒い家とかいう作品が大賞を受賞したとか。