日本の音楽業界

なんか、日本作曲家協会会長・制定委員長の服部克久って人が、レコード大賞で「これが日本の音楽業界の現状です。 楽しんでいただけましたでしょうか」と発言したらしい。
これはまあ皮肉というか、言わずにいられなかったって感じなんだろうな。今年のオリコンチャートはAKB一色だったらしいし。あとはジャニーズかな。特にAKBは歌を目当てに買うんじゃなくて投票券などを目当てに買うから、音楽に携わる人としては忸怩たる思いがあるんだろうな。

振り返れば、1990年代は通信カラオケが登場したことでカラオケがブームになって、それを背景にミリオンヒットが色々出たよね。話題のCDを買って、カラオケ用に練習するってスタイルが確立されていた。さらに、街にはヒットソングが溢れ、歌に触れる機会が多くて興味を持つことが多かった。
今、歌が売れないのは、娯楽の多様化ってのが一番の要因だろうけど、JASRACの過剰な取締で歌に触れる機会がめっきり減ったってのもあると思う。興味を持たないとどうにもならないもんなあ。

あとは、やっぱ出尽くしたって感は強いなあ。音楽に限らず多くの創作部門で過去への回帰が盛んなのは、新しいものを生み出すことができないことにほかならないと思う。
まあ、だからこそ、才能ある人にとってはきっとチャンスの時期。こういう時代で新しいものを生み出す人はきっと天才で、世の中何だかんだで天才って人は存在する。