ビビッドレッド・オペレーション 12話(最終話)

強引だけど、最終回として話をまとめたという一点は評価する。あと、次々と合体攻撃→合体相手は力尽きて戦線離脱はやっぱり燃えるシチュエーションだった。あと、ビビットレッド合体も予定調和だけど熱いシーンだったのは間違いない。れいからキスだとビビットブラックになるからあかねがキスか。キスしてもベース素体になれるんだね。でも、普通にブーメラン→形状変化で弓でよかったのになあ。黒は弓矢だったし。一度カラスと距離をとったのは弓矢を使うためだと思ったら、まさかの衝撃のファーストブリッドォ!!だったとは。弓矢だとまどマギって言われるだろうと考えてやめたんじゃないかと邪推。大穴は、ストパンならぬビビパンという略称を作るためにビビッドパンチにしたという説。あ、ビビッドレッドのデザインはよかったと思う。

それにしても、「馬鹿な、この光は宇宙創世の光」って台詞が安っぽすぎたなあ。いや、本当に。てか、カラスの台詞がことごとくテンプレすぎて聞いてて「恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!!」と中二病のごとく転がりまわりたくなった。コロコロみたいな小学生対象の漫画、せめて少年ジャンプとかで小学生対象を意識した漫画だったらいいんだけどさ。友情云々も、その言葉をそのまま使いすぎて白々しかったのが気になる。

なんか、最後はもったいないなあ。シチュエーションだけだったら王道テンプレな別れのシーンで、これまでの積み重ねがあったら感動できるシーンなのに、れいの、仲良くなったわ、友達ウフフ→裏切ったわね、許さない、の流れがあまりに早すぎた。過程を描く、積み重ねに説得力を持たせることがいかに大事かということを改めて教えてくれるアニメではあった。正直、あかねたちとれいの関係をもっと丁寧に描いていたら評価は変わっていたと思う。そのためにあと2話必要だったな。
……でも、そうなると余分と思われる回が、水着回とモデル回なんだよなあ。で、ぶっちゃけこの作品で評価がマシなのって、話の大筋とは関係ないその2話なんじゃないかという本末転倒な事態が。まあ、さらに言ってしまうと、正直緑の子がいらなかったな。黄色はバリア・長距離射撃って特徴があるけど、緑は近距離攻撃という面では青と、回避系という面ではバリアを持つ黄色とかぶる。緑と黄色で合体するなら必要だったかもしれないけど、それがないからなあ。赤・青という関係の中で、一人だけ追加だとバランスが悪いから二人追加って感じなのだろうが。まあ、青にしたって、あかねが変身するきっかけ、ついでにドッキングするきっかけ、以上の役割でなかったなあ。本当に影が薄かった。

なんかもう、総じて残念なアニメだった。