アニメにおける両親の不在

定期的に話題になるこのテーマ。で、ここでは現代日本を舞台にする学園ラブコメに限定してみる。

まず、そもそも学園と恋愛がテーマだから、親が出てくる必然性がないってのがあるよね。そういう作品だと、設定上存在するけど、ほとんど両親が出てこない。顔すら描かれないことも珍しくない。
アニメの場合は、1クールものが多いから、両親をわざわざキャラづけて描写している余裕がないってのが大きいと思う。俺妹みたいに家族がテーマの作品でもなければ、親を描く必然性がないからね。
あとはまあ、エロゲーとかだと親がいると不都合があるからね。そのために、両親がいないor海外にいる、で主人公は一軒家に一人、もしくは姉や妹と暮らしているってテンプレができあがっている。エロゲービジュアルノベルサウンドノベルなどの萌えゲーが乱造された結果、家庭用ゲームに移植されたりメディアミックスが行われる作品が出てきて、エロゲー出典のアニメなどが増えた。

そして、もう一つ僕が勝手に思っていることの要因に、幼馴染=敗北って流れもあると思う。
一昔前だと、幼馴染ヒロインは鉄板だった。それが飽きられたってのはあると思うが、幼馴染の場合だと、両家の親が絡むことも出てくる可能性が高いよね。家同士の付き合いとか。これが、幼馴染に力が注がれなくなると、親の描写が少なくなっていくと思うんだ。せいぜい、幼馴染側の両親の描写がちょろっとあるぐらいで。逆に、幼馴染キャラでもない限り、主人公の親の描写を必要とするのってないよね。
お、極論を思いついた。幼馴染=負けフラグになったのは、飽きられたということよりも、親を描写せざるをえなくなる可能性がある幼馴染は不都合な存在なのではないかと。
……ないな。