劇場版 TIGER & BUNNY –The Rising-

というわけで初日。午前の舞台挨拶ライブ中継が見られるやつのチケットを予約購入していたので、朝からの雪にも負けず行ってきた。
内容についての細かい感想はネタバレになるのでやめておく。ここでは大雑把な感想と舞台挨拶にふれてみる。
なお、週替わり入場者プレゼント「数量限定!西田征史書き下ろしHEROES COLUMN CARD」、1週目はゴールデンライアンかブルーローズ。僕はブルーローズだった。

映画泥棒直後に、まずはスカイハイと新ヒーロー・ゴールデンライアンのチビキャラが各ヒーローについて簡単に説明をする。相方はファイヤーエンブレム。これも1〜5週でストーリー仕立てで変わるとのこと。で、タイバニアニメ1・2期を10分のダイジェストにしたものが流れて、その後にOPが始まった。

今回は、TVアニメ終了後のヒーローたちを描いた完全新作。
各ヒーローたちにそれぞれ見せ場があって、特にアクションシーンは迫力があるし尺も長いので見ごたえがあった。1時間40分でよくまとまっていたと思う。雪の中行った甲斐はあった。
ただ、メインストーリーでかつかつなので、ヒーローたちのプライベートや絡み的なものがほとんどなかったのは残念。ルナティック先生にいたっては、正直浮いていたというか唐突感があった。絵コンテの段階で2時間あったのを1時間40分にしたというようなことを監督が舞台挨拶で言っていたけど、ルナティックがらみでカットしたシーンがあるんじゃないかなあ。

で、舞台挨拶。
ヒーロー9人+ルナティックの声優と、監督の計11人が壇上に上がる。で、各人が順番に「挨拶→映画について感想などの一言→最後の挨拶」をしたんだけど、それだけで約45分の舞台挨拶がギリギリだった。
各人についての感想。
○鏑木・T・虎徹(ワイルドタイガー):平田広明
しょっぱなの挨拶で、映画を見た人なら分かるネタで笑いを取る。その後も慣れた感じで、虎徹を演じることがありつつ、身振り手振り、他人への突っ込みなど場をうまく整えていた。あと、彼の発言から桂正和が誰の声をあてていたか分かった。
○バーナビー・ブルックス Jr.:森田成一
優等生的な感じ。無難な発言が多かったので印象に残りづらいが、映画についての感想は一番真摯だったと思う。今回の映画の中核は間違いなく彼が演じるバーナビーなので、その彼の感想は映画を見終わった後だとものすごく納得のいくものだった。
ただ、平田さんがちょっかいかけてきたとき、「ちょっと平田さん!」とか笑いながら怒ってたけど、平田さんは虎徹を演じている感じだったので、そこはバーナビーを演じて「虎徹さん」とやるべきだったな。
○ライアン・ゴールドスミス(ゴールデンライアン):中村悠一
新キャラで映画中盤までは憎まれ役のこともあり控えめだった印象。ただ、映画の感想。試写会に出られなかったから自宅で見たらしいけど、ブルーローズの尻についての発言が印象的だったな。確かになめまわすようなカメラワークだったな、あそこ。
○カリーナ・ライル(ブルーローズ):寿美菜子
平田さんの挨拶の返礼はよかったな。あとは、大雪ということで氷を操るブルーローズに絡めての発言もあったり。
アントニオ・ロペス(ロックバイソン):楠大典
劇中のロックバイソンを端的に表した一言で笑いを取ったが、あとはスポンサーのすき家がらみの小ネタはいいとして、折紙ロック☆ハイについては外していた感。
○ホァン・パオリン(ドラゴンキッド): 伊瀬茉莉也
寿さんもそうだけど、ヒーロー女子三人組トークといった感じで、ブルーローズ、ドラゴンキッド、ファイヤーエンブレムはセットだったかな。最後のホァン声はちょっと可愛すぎたかな。
○ネイサン・シーモア(ファイヤーエンブレム):津田健次郎
上に同じ。ただ、ドスのきいたネイサン声を結構披露してくれてファンサービスに努めていた印象。
○キース・グッドマン(スカイハイ):井上剛
たぶん一番笑いを取っていた。他の面子がスーツなのに、一人だけやたらカジュアル。その理由を最初に語っていて笑った。その後もやたら汗だくになっていてそこで笑いをとったりで、なんかもう、タイバニについて何かいいことを言っていた気もするが思い出せない。
○イワン・カレリン(折紙サイクロン):岡本信彦
TVアニメ最終話とからめた最後の挨拶は予想外だった。そういやそんなことあったな。で、楓についての感想。僕も思ったよ。楓色っぽくなったよなと。ただ、それを真面目な顔で語ったがために周囲から「そこかよ!」とツッコまれるはめに。
○ユーリ・ペトロフ(ルナティック):遊佐浩二
劇場前作で出番がほぼ皆無だったことがあり、台本もらって読み進めてもなかなか出てこないでどうしようかと、みたいな発言で笑いをとっていた。試写会で思った以上に出番があったことに満足した模様(台詞は少ないけど、戦闘シーンのため結構尺あるんだよね)。
米たにヨシトモ監督
2時間以上あった絵コンテを1時間40分に縮めたこと、森田さんが思った疑問の答えがその過程で削られていたことを明らかにしていたのは監督ならではでよかったな。ただ、仕方ないとは思うけど、喋りなれていないからちょっと話すたびになぜか笑っていたのがマイナス。クリスタニア水野良もそんな感じだったな、ものすごく重大な発表でも笑いながら発言して空気読めと思った記憶が、って我ながら古い。
映画は来てくれた人たちが見たことでようやく完成する、今日この場でこの映画は完成しました、という発言はアニメスタッフ代表としていい言葉だった。それだけに、その後ウケを狙ったと思われる遠足発言が完全に外していて涙。