スーパーチューズデー

というわけで、結果が出たねえ。
民主党は、ヒラリーで決まったか。黒人が多い南部だったわけで、黒人だと格差解消を訴えるサンダースにもワンチャンあるかなと思ったけど、長年の活動で黒人からの信頼が厚かったヒラリーが磐石だった。
で、問題は共和党。世論と選挙の結果がどうなるかといったところだったけど、トランプ旋風がそのまま吹き荒れた。さすがにテキサス州は取れなかったものの、そのテキサス州でも善戦しているあたり、普通に考えたらトランプで決まるところだけど……。
ルビオは一州しか取れなかったからもう無理。クルーズは三州取ったからまだ頑張るみたいだけど、やはり勝てそうにない。一本化という周囲の声はあるだろうけど、それはルビオは嫌だろうなあ。クルーズもルビオも年齢的にまだまだ大統領選挙に挑戦できるわけで、そのルビオにとってはここでクルーズが躍進するのは好ましくないだろう。クルーズで共和党が勝つよりも、トランプで共和党が負ける方がマシと判断すると思う。
そうなると、ヒラリーVSトランプになるわけだけど……読めないなあ。黒人層は大部分がヒラリーにいくだろうし、その他非白人層もヒラリーにいくだろうし、共和党の一部はトランプよりかはとヒラリーに流れる可能性がある。ただ、サンダースに投票した層がトランプに流れる可能性もあるわけで。反エスタブリッシュメント、反ウォール街のうねりは相当根深いから、飽きられているヒラリーでトランプと戦えるだろうか? というのはある。サンダースがヒラリーの資金源を批判したように、トランプもきっとそこを攻める。直接対峙する討論でどうなるか。もちろん、ヒラリーはヒラリーで人種差別問題や、政治経験がないトランプをヒラリーは攻めるだろうし。
それにしても、あれだ。トランプは政治家じゃないことが功を奏したなあ。数々の暴言は、もしトランプが政治家だったら早々に政治家生命が終了って形で潰されたと思う。政治経験がない不動産王だったからこそ、他の候補たちもマスコミも「なんだ、あのアホ」「ないわー、あれはないわー」って感じでせせら笑っていたら、いつの間にか支持を得ていて、もはや無条件で切って捨てることができなくない状況になったって印象。