機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 25(50)話(最終話)

終わりだけ見れば予定調和なんだけど……。
主人公サイドが革命を志し、かなわず倒れ、しかしその革命をきっかけに主人公サイドが革命を起こすにいたった背景の悲惨な何かしらが見直される、という革命ものの王道ではあるんだけど……。
そもそも革命自体が主人公主体ではなくて、マクギリスに巻き込まれる形になり、オルガがそれにのってしまって破滅への片道切符になったというのがなあ。ビスケットが生きていれば……。マクギリスが、ラスタルが2、3回ぐらい言っていたように、ただの子供だったのが救われない。オルガも流されただけで、とても信念のある革命なんて呼べるものじゃなかったからなあ。

やっぱ納得いかないわなあ。
一番納得いかないのはジュリエッタ。最初蝶をいきなり食べたりしてアレな強化人間かと思ったら、何度も死地を乗り越えてまるで主人公のような扱い。バルバトスの首級をあげるシーンは、アリアンロッド的には絶対必要だったし、作品として象徴的なシーンでもあるんだけど、それがジュリエッタってのは……。アリアンロッド側にパイロットのネームドキャラクターがほとんどいなかったのが要因でもあるけど。で、そのネームドキャラクターの少なさが、鉄華団のメンバーの死に方がどうにも雑に見えてしまう要因にもなったんだよなあ、ヒットマンとかさ。
ジュリエッタの蝶捕食シーン、今から考えたら妙に浮いているよなあ。ジュリエッタに何かしらの異常性があったわけでもないし、意味のないシーンどころか、何でそのシーンを描いたのかという疑問すら出てくる。ジュリエッタの役割が、放送途中で急遽変更されたんかなあ。
で、ラスタル。また禁止兵器を使ってるし。なんだかんだで地球と火星を平和にして、あまり余計なこともせず、火星の状況を改善させたことは評価できるけど、こういうやり口はアニメではあまりやってほしくなかった。
この納得のいかなさはコードギアスをこえるなあ。全てがコードギアスの扇並み。

ガエリオが仮面を取ったあたりまでは面白かったけど、最後の方は急速にダメになった印象。というか、全て台無しにしてしまったというか。ガエリオといえば、アルミリアはどうなったんだろうか。
なんかもう不満ばかりだけど、EDのフリージアはかなり気に入ったから、この歌に出会えたのはよかったかな。
ところで、スパロボで鉄血はどう扱うんだろうなあ。火星が舞台だから使いやすいはずだけど、このストーリーじゃなあ。