エイリアン: コヴェナント

今日が日本公開日、エイリアンシリーズの前日譚であるプロメテウスの続編を見に行った。
前作プロメテウスはアレなできだったので不安であったが、まあその不安通りという感じ。昔ならともかく今の時代のSF映画としてはこのツッコミどころの多さは失格だと思う。エイリアンシリーズがそもそも名作の1からツッコミどころが多いとはいえ、さっきも書いたように今の時代になっても同じような感じなのはダメではなかろうか。
色々ツッコミどころは多いけど、そろそろ未知の惑星で大気成分が有毒じゃないからって宇宙服なしで行くのはやめようよ。エイリアンを体内に仕込むために必要だからといえ、そのためにあまりに不自然な描写をするのはやっぱりダメだろう。特に、体調が悪いクルーが出た途端に「汚染を持ち込むな」やら「隔離」やら言い出すから余計にその不自然さが際立つ。

今回はエイリアン→エイリアン2で一気にアクション要素が増えたのを意識している感じかなあ。プロメテウスの頃よりエイリアンとの戦闘シーンが多かった。そして何より、エイリアン2以降のリプリーをかなり意識してると感じた。主演の一人でエイリアンと最後まで戦うダニエルズを演じるキャサリン・ウォーターストーンは、ファンタスティックビーストでは可愛いヒロインという外見だが、本作ではリプリーのように色気の欠片もない。……もっと可愛くは方向性が違うから、普通に美人にしてくれた方がよかったかな。

プロメテウスがかなり聖書やキリスト教、進化論の否定などを意識していたように、今回もまたそこらへんが絡む。エイリアンはもはやメインではないんだよね、このプロメテウスシリーズは。前作プロメテウスを見てそこらへんを意識してないと、プロメテウスでもそうだけど若干戸惑うかもしれない。とにもかくにも、プロメテウスを見ていないと本作は「?」ってなることが結構あるかも。

プロメテウスでも思ったけど、さすがに映像美は見ごたえある。まあ、昨今のSF映画なら映像美は標準装備という気もするけど。
個人的には、プロメテウスよりはマシだったかな。あれだ、つまらなくはないんだ。ツッコミどころを気にしなければ、部分部分で面白いところはあったし。