銀河英雄伝説 Die Neue These 4話

今度はヤンのちょっと前の話。士官学校からエル・ファシルの英雄になるまでで、次回は13艦隊誕生の話。ユリアンの声優は誰になっているのかなあ。なお、正直ユリアンは嫌いなんだよなあ。ヤンの後にラインハルトの相手をするには力が足りないというか魅力に欠けている気がするんだ。
今回はキャゼルヌさんのキャラデザが冒険している感じで驚いたよ。キャゼルヌさんを見た瞬間「!?」ってなった。あとはフレデリカとジェシカが相当可愛くなっている。てかOVAのエル・ファシル時フレデリカは14歳に見えなかった記憶がある。逆に、今回のアニメでは14歳より幼く見えるな。ヤンの「コーヒーより紅茶がよかった」発言のところで、テロップにコラボカフェの紹介と共に注意書きでコーヒーが嫌いでも紅茶に変更できかねますってあったのは狙っているよね。
ジェシカがらみの話が色々追加されたのはOVAだったっけ。原作の記憶がかなりうろ覚えなんだけど、士官学校時代にヤンがジェシカに一目ぼれしてジェシカもヤンの方が好きだったけど、ヤンがあまりに消極的だったのとラップが積極的だったのもあって最終的にラップを選んだというあたりは原作になかった気がする。てか、ジェシカとラップが幼馴染って今回が初めてな気がする。
ジェシカは原作だと「あなたは今どこにいますか?」が重要なわけで。政治家が愛国心という美名のもとに戦争を決めて人間を次々と戦地へ送り込んでいるけど、戦争を決めた政治家やその家族は常に安全なところにいるよね? どういうこと? そんなに愛国心を語るならまず自分たちが最前線に行くべきじゃないの? ってやつ。
読んだ当時はトリューニヒトがあまりにアレだったこともあったせいでジェシカの意見に同意だったけど、国を動かす人物が最前線に行って次々と戦死したらそれこそ国を混乱させるから悪手だわな。
歩兵の戦争ものの場合でも、主人公が最前線で指揮をしながら戦っていることが多いけど、それだって部隊を指揮する主人公が戦死や重傷になったらそれで部隊が瓦解しかねないことを考えるとあまりほめられたことじゃないよなあと思ってしまう。冒険者だったら最前線で戦うことはまったく問題ないんだけど、部隊を預かる人間は戦死しない、重傷を負わないということも役目としてあるよね。そういう戦記ものの場合だと、主人公があまりに最前線に行きたがって周囲の部下が必死で止めるってシーンが必ず1回はあるイメージはある。「トップのあんたが死んだら俺らおしまいだから自重しろ」って感じ。
もっとも銀英伝の場合は政治家側があまりに無責任で自分たちの利益だけを考えて戦争を起こしているという背景があるからジェシカの運動に賛成できるってのはある。戦争も外交の一手段ということとは別次元の何かになっていたから。そこらへんは創作だから善悪をはっきりさせる方が物語として分かりやすいってのがあるから仕方ない。