SRCシナリオ感想

○世界に捧ぐ 3話まで
すでに話題になっているけど、最近、いや、今までプレイしてきたシナリオの中でも、頭一つ飛びぬけた作品。全7話程度になるみたいだけど、最初からEDを見据えて丁寧に作られている感がある。そして、ストーリーに過不足な箇所がない所が素晴らしい。フォルダ構成、センスある画面演出、見たら驚くこと請け合いのインターミッションコマンドの相関図、Eveの中身、どれを見ても初めてSRCを作ったとは思えない。誰かが別HNを使っているか、もしくは相当SRCシナリオをプレイ・研究している人が作ったのではなかろうか。掲示板もないんだよなー。
参戦作品だけ見ると、ドクロちゃん(小説未見)が異彩を放っている。てっきり、マリみてキャラがドクロちゃんと一緒に永遠を求めて撲殺しまくるギャグシナリオだと思ったのに、蓋を開けてみるとかなりシリアスなストーリーでびっくりだ。ドクロちゃんの言動とジョジョ風の戦闘メッセージだけがやたら浮いてる(笑)
戦闘はぬるすぎもせず、かといって難しくもなく、僕にはちょうどいい。ただ、正直言って、戦闘は戦闘メッセを楽しむためだけのものって感じかもしれない。戦闘ボーナスがあるとか、頭を使わないとクリアできないってことはないから。とにかく、ストーリーを楽しむシナリオ。
何ていえばいいのかな、ドクロちゃんはその存在自体がかなり特異なものだけど、それ以外のキャラは極論を言えばオリキャラでも代用可能。ONEのみさき先輩はともかく、マリみてに関してはマリみてキャラである必然性がない。原作と感じがかなり違うし、そのギャップを楽しむような内容でもないから。もちろん、原作を知っていると、より楽しいけど。このことはマイナス要因ではなくて、キャラの魅力に頼らずともストーリーに力があるってことを言いたいわけで。
個人的な感想だと、僕はSRCにはギャグシナリオ、もしくは版権お祭りみたいなものを求めていて、シリアスなものは苦手なんだよね。ストーリーが丁寧でシリアスよりも、ストーリーがグダグダでもネタになるようなシナリオの方が好き。SRCで、わざわざシリアスはプレイしたくないって感じで。だから文句なく面白かったけど、楽しめたかと言われたらそこら辺は微妙。あ、終了メッセージはかなり楽しめた。
それでも、まだ全体の半分弱のリリースで、これだけの完成度が見られるのは稀というか。真似したくても、これは真似ができない。レベルが違うって感じで。だから、参戦作品がまったく分からなくても絶対にプレイするべき。難点としては、自信喪失しかねないことか。いや、マジで。