所得格差

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050530-00000002-san-soci
まあ、あれだ。所得格差があるのは正直どうでもいい。稼ぐ奴がいれば低賃金の奴もいる。これは不平等でもなく当然のことなのだから。問題なのは、このままいくと低賃金層が将来生活することができなくなる恐れが非常に強いということ。今の日本はまだいい。なんだかんだでまだ豊か。低賃金と呼ばれる若者の親は十分金を持っている。だからこそまだ問題は表面化まではしていない。
ただ、この先どうなるか。親の収入が途絶えたとき、親に介護費用がたくさんかかるようになったとき、今の低賃金層は生きていけるか。1人で生きていくだけならまだ可能だろう。しかし、病気になったら即収入が途絶えてアウト。病気をしなくても、30代半ばぐらいになったら極端にバイトが減る。収入もフリーターなどは若いころがピークで、あとは右肩下がり。失業期間が2,3ヶ月になっただけで家賃収入も滞るはず。日本はデフレと言われつつも、やはり物価は高いし、特に家賃の高さは異常。家賃の安いところはそもそもバイトすら少なく就業機会がなかなかないし、かといって就業機会が豊富になる都会は家賃が高い。
昨日も書いたけど、将来のビジョンがまったくたたないのが最大の問題。本来、こういうことは政府がきちんと対策をすべきなのに、今は全て自己責任論にすりかえられている。その最たる例がニートニートとフリーターを混同して使った上で、働く気のない怠け者なんですよ、自業自得ですよ、というイメージを振りまいている。普通の人はニートのことなんて興味ないから「ふ〜ん、そうなんだ。怠け者はよくないねえ」と洗脳される。
で、今は情報がすぐに仕入れられる。自分自身の未来がわりかし見えるわけで。どうあがいても、血反吐を吐く思いで働いても一生奴隷労働で、しかも30半ばで路頭に迷う可能性があると知ったとき、その人はどう思うだろう? 最近無職が起こす事件が増えているのは、絶望から自暴自棄になった例が少なからずあると思う。宅間事件なんでのもその極端な例の一つ。治安はこれからもっともっと悪くなる。ってか、本当に暗い未来しか見えないなあ(´・ω・`)