奥さまは魔法少女

なんというか、世界設定がよく分からないので疑問符が次々と生まれるのを何とかして欲しい。そもそも、ワンダーランドって舞台となってる山口県のあの街だけのような気がしてきたぐらいで。だって、どの登場人物も世界をその空間でしか語ってないから。そして、前任者は世界を作り変えることなく嬉子に委譲したのは分かるけど、それ以前はどうだったのか。魔法少女も歳をとっていることを考えると、せいぜい嬉子の先代から続いて十数年。吉田松陰とかの話、つまりワンダーランドにおいての歴史は全て作り物なのか、それも分からない。ほかにも、評議会みたいなのにクルージェ呼ばれていたけど、嬉子は呼ばれたりしないのだろうか。あの世界の住人に夢を与えるのがワンダーランドを作る魔法少女の使命っぽく、なんかかなり重要な仕事みたいだけど、こんないい加減なことでいいのだろうか、とか。さらに言えば、管理者以外の魔法少女がワンダーランドに来るメリットが分からない。どうやらワンダーランドが作り変えられると、魔法少女との間に生まれたワンダーランドの子供も消滅するみたいで、しかもキスして魔法の力を失ったりして、なんかデメリットだらけというか。ってか、普通の魔法少女の考え方は「しょせん作り物の世界」なのではないだろうか。ああして生活を根ざすのはちょっと……。
ストーリーにしても、なんかあの作家、簡単に女編集者の言うこと信じすぎ。見る目なさすぎだ。巽のことを最近の若者にしてはどうのと少しは買ってたみたいなら、そんなことをする人間ではないことぐらい少しは冷静に考えてもいいだろうに。
とにもかくにも、そういった色々な点があまりに疑問に思えて、素直に見ることができない。あ、でも、魔法対決のときの動きはいいね。作画はダメダメだけど。