昨日の朝日新聞のbe紙で、全国ユニオン会長がインタビューされてた。
http://www.t-union.or.jp/zenkoku/rikkouho/rikkouho1.htm
↑この人。内容は、非正規社員が増大し、さらに労働時間や仕事の内容、責任が正社員のそれとほぼ同じ条件で働く人が増えてきている昨今。正社員と非正規社員との様々な格差を無くすべきだ、というもの。同一労働同一賃金の法則ですな。
アレだ。このテの問題は、正社員はスルーしがちだけど、それは違うわけで。インタビューにもあったけど、結局非正規社員の待遇が悪いと、それは引いては正社員の待遇悪化にもつながる。他の先進国が「正社員に比べて非正規社員の待遇が悪い。ならば非正規社員の待遇を引き上げよう」が原則(ILO批准の関係もあるから)なのに対して、日本の場合はなぜか「正社員に比べて非正規社員の待遇が悪い。ならば正社員の待遇もそれなりに引き下げよう」という考えになりがち。また、終身雇用が事実上崩壊し、さらにはいつリストラ・倒産の憂き目に遭うか分からない。そうなると、再び正社員として仕事に就けるかも未知数。非正規社員の待遇の悪さは、決して他人事ではない。
それにしてもねー、最近酒販組合か何かが政治家に献金どうの、政策を金で買うどうのとか新聞とかで取り上げていたけど、その最も露骨な例が経団連じゃん。経団連やその関連企業が自民党にどれだけ献金しているか。法人税が引き下げられた結果、消費税の税収はそれで帳消しにされているし、さらに経団連法人税引き下げ・消費税増税を要求している。トヨタの奥田経団連前会長は、サービス残業を合法化しろ、外国人移民をどんどん増やせ(ライン工として安く働かせたいだけ。移民労働者は自国に送金するから日本での消費にはつながらない。さらに、日本人労働者が安い移民労働者に駆逐されるから日本国民は悲惨な目にあう。また治安の悪化も問題だし、移民を受け入れるとまず受け入れる前以上に財政がひどいことになるのはすでにEU各国で実証済み。フランスでは暴動発生してるし)、などなど言いたい放題。
最近経団連会長が奥田から代わって、それがトヨタじゃなかったのは、間違いなくトヨタの画策。最近奥田やトヨタが槍玉に上がることが増えてきたから、経団連会長をトヨタにしたくなかったんだろう。新しい会長はトヨタの事実上傀儡だけど。今後、本格的に移民労働者受け入れやサービス残業合法化を推し進めるんだろう。それとトヨタを切り離したいんだろうな。
ああ、いつのまにか経団連批判になってた。まあ、いくら吠えたところで何も変わらないけどさ。とにかく、労働法の知識はある程度持っていた方がいい。いざ職を辞めるときとかに武器になるから。本当は、労働法こそ中学や高校でしっかりと教えるべきだと思う。