週刊アスキー カオスだもんね!

今回はオンラインゲームのRMT(リアルマネートレード)を扱う会社の話。オンラインゲーのことはほとんど知らないから、RMTといえば禁止事項になっているらしいということしか知らなかった。なのに、世の中はこんな会社が出てくるほど進んでいたとは。
まあ、個人間の取引だと詐欺とか色々怖そうだけど、仲介会社が入ってくるなら、売る方・買う方、双方が合意しているなら需要供給の関係でオールOKだと思う。オンラインにはまる人は、倍によっては生活そのものが破壊しかねない廃人になる場合もあるから、現金を入手する手段があることはいいのでは。とはいえ、仲介会社が適正な価格をつけるために値段が暴騰したり、売る方が不当に高く設定することもないらしく、普通にバイトした方がよほど稼げるとか。まあ、0よりはずっといいけど。
ところで、RMTを見越して狩場を独占するプレイヤーやギルドが出てくるって話を見て、現実世界でも資源、ならびに資源の場を独占することが自分の利益を最大限確保するための手段ということを考えると笑えるというか、むしろ笑えないというか。
あとは、仲介会社の受け渡し場所に、モンスターの大群を引き連れて乱入してきたプレイヤーがいて、フィールド上を逃げ回ったという話は、話だけ聞くと笑い話だけど、これまた笑えない。なんか他人が利益を得るということに対して「邪魔してやろう」という強い負の感情が働くことが、匿名のネット世界では露骨な気がする。いわゆる「通報しました」(で、実際に逮捕者も出てくる)は、正義感から通報したなんて例はごくわずかでしょ。自分とまったく面識もなければ、おそらく今後も現実世界では何の関わりも持たない相手による、明らかに本気でないいたずら半分の書き込み。それを通報するのは、その見知らぬ相手が困ることで暗い喜びを得るためという理由じゃないかな。そして「あー、こりゃ人生終わったね」「HDのやばいファイルは削除した方がいいんじゃないw」なんて書き込みをするのは本気で陰湿だと思う。まあ、犯罪予告とかイタズラ半分に書き込む奴も相当アレだけど。