クリエイト

小説でもゲームでもストーリーを考えるとき、僕が一番恐れているのは、無意識で過去読んだ作品の設定を流用していないかということ。まったくの新機軸を生み出すことは難しいし、どんな作品も何かしらの作品の影響を受けているものだけど、パクリと思われかねないような設定を無意識に作ることがあるのが怖いんだよね。TRPGとかでゲームマスターやっていて「そのキャラって○○が元ネタだよね?」と言われて初めて「あ! 本当だ!」と気づいたことがあってさ。その作品を最後に読んだのが6,7年前で、言われるまでその作品について忘却の彼方だったのに、無意識で設定とか覚えているんだなーと。
ほかに、これはプロとかでも言えることだけど、作者以上のキャラを生み出すことはできないということか。どんなに頭がいいという設定にしても、設定上で天才ですよーと書くことはできても、実際の行動でそれを示すには、作者がそういった天才に相応しい行動を書かなければいけない。その天才が行った、たとえば戦略が稚拙なものだったら目も当てられない。あとは作者の社会経験とまでは大げさではないけど、なんていうか社会常識といった方がいいのかな。基本的にラノベ系だとキャラクターの個性が強烈で、リアル世界ではどう考えても空気の読めない非常識人となってしまうわけで。それ自体はラノベ系のお約束としていいんだけれども、それ以外の大人の態度とか、そのラノベの世界で一般的な常識を持っているはずのキャラの行動・台詞が常識から浮いていたらそれは問題なわけで。
まあ、今は何でもかんでも「○○は××のパクリ!」と騒ぐのがアレだね。半分以上はただの煽りだったり面白半分なんだろうけど、それを真に受ける純朴な人間が相当数いることもまた事実なわけで。で、その糾弾が見当違いだと文句言いたくなる気がしないでもない。たとえば「FFTのアグリアスFateのセイバーのパクリ」とか、「アトリエシリーズ鋼の錬金術師のパクリ」とか。
でもね、マジもんのパクリがあるのもまた事実なわけで。僕も2年ぐらい前だっけな、別HNでひっそりと公開していたあっち系のオリジナル短編小説がパクられていたのには驚いた。名前が違うだけで、キャラ設定が2行だけしか登場しないモブキャラまでそっくりそのままなんだもん。とはいえ、金銭がらみはまるでないので放っておいたけど。そっちの方の読者が、僕がパクったんだろと思われたら嫌だなーってのはあったかな。そいや、こっちも全然更新してないな。オリジナルは40文字×600行、40×260、40×350、40×350、40×250の5つのみ。それと、ローゼンのSSが40×160で2つか。最後にアップしたのが去年の5月上旬……。うーむ、短いのでいいから今度の休みに久しぶりに書いてみようかな。