ef - a tale of memories. 3〜7話

あー、アレだ。色々感想書こうと思っていたが、7話のインパクトが強すぎて。1・2話と同じく7話は大沼が演出か。正直やりすぎだと思うけれども、気にはなってしまうし、これまでの積み重ねの成果で「シャフトなら仕方ない」と思わせる土台があるから許されるというか。
とりあえず、蓮治と千尋の話だけ心温まると思っていたのだが、7話で一気に修羅場に。記憶が13時間しかもたない相手と行動を共にすることの重みがだんだん蓮治にのしかかってくる過程がきつい。何かの行動に見返りを求めることは間違いとまで言い切れないが、あまり褒められたことではないと思う。しかし、そういった打算がなくても、普通に時間を積み重ねていけば感情がいい方向にも悪い方向にも揺れていくもので、恋とかって言ってみれば、相手のそういう心の揺れを不安に感じたり喜びに感じたりするものだと思う。こちらが起こした行動によって相手の感情に何らかの変化が生じることは、見返りとかそういうのでなくて必然。しかし、その必然が千尋相手には通じない。
なんか皮肉だな。千尋が求める小説では、主人公である少女は千尋の分身であるわけで、その少女は可愛くてはダメ、ズレていなければならない。しかし、小説ではそのことが表すことができない。しかし、他でもない千尋本人に対して蓮治は決定的なズレを感じてしまう。まるで蓮治が小説の世界に取り込まれたような感じだ。結末案で絵に入るってのがあったけど、蓮治は千尋が構築した小説の世界に入ってしまっているかのように。
しかし、ズレがあればあるほどオタは萌えを感じると思うわけですよ、千尋さん。2次元ではどんなズレでも萌えという記号になってしまう。なんて業の深い存在なんだ、オタは。
みやこと景は見ていて胃が痛いです、はい。みやこは相手が携帯を忘れて出かけているという可能性を考えなかったのかな。まあ、そんな考えが浮かばないほどテンパってるんだろうけど。最初は天然系かと思ったら、景に対して辛辣……とまではいかないにしてもああいう態度を取るので意外だなーと思ったら一気に依存状態に。あとはいつ紘が刺されるか待つだけだな。利き腕をやられるとか。そして、みやこが「私が一生面倒みてあげる♪」とか。いやいやいや、安易にそういう想像をしてはいけないな。
京介は正直好きではないのでどうでもいいです。あ、紘との創作物に対する思いのぶつけ合いはよかったが。連載漫画のように読者が長期的につきあうものは、やはり紘のように読者のことを第一に考えないといけないと思うし、逆に京介のように映画の場合は、限られた時間だけ付き合う視聴者に対してどれだけ鮮烈なシーンを与えるかということを重視するのはよく分かる。創作物に対する考え方云々よりも、畑が違うってのがあるから二人はその点では分かり合えないだろうなー。