レンタルマギカ

レンタルマギカ 魔法使いの宿命! (角川スニーカー文庫)

レンタルマギカ 魔法使いの宿命! (角川スニーカー文庫)

短編第2弾。魔法などについては考証専門の人もいて結構こだわってるよね、この作品は。科学>魔法の位置づけが絶対の中、それでもあえて魔法の道を取る者たちという彼らの特異性の描き方もこだわりを感じる。
1作目は、いつきと黒羽で簡単な依頼をやるはずが、思わぬことから危険な事態に発展する話。海なんだけど、水着イラストがないのはどういうこっちゃ! 連載時はあったんだろうけど。ああ、猫屋敷のふんどし姿が……。正直、ある意味一番見たかった。まあそこらへんはアニメでやることを期待しよう。
2作目は、アディと穂波の昔話。学校内で、イギリスと日本の怪談で喧嘩する二人は微笑ましいが、その怪談で気絶するいつきはさすがに怖がりのメーターが振り切れているような。二人の語りが余程うまかったと解釈しよう。ライバル同士の争いが1勝だけずれているかまたは同点、引き分けが一番多いというのはお約束ですな。なぜかそういうので真っ先に思い浮かぶのはキャプテン・キッド。やや古い漫画だが。
正直、せっかくの同級生という設定が、これまでほとんど生かされていないのが難点なんだよね。怪談ってのがタイトルにあったから、今通っている学校内で何かをするのかと期待したらそうじゃなかったし。今後学園生活がもっと絡んでくる話はあるのかな?
3・4作目は、前後編ということで猫屋敷の過去がちらっと出てくる話。みかんのことも少し明らかに。猫屋敷は相当な使い手なわけですね。龍のときもアディが驚くほどの描写はあったけどさ。
まあ、やっぱり短編系の方が面白いかな。