とらドラ!

とらドラ10! (電撃文庫)

とらドラ10! (電撃文庫)

というわけで完結。
アニメがもうすぐ終わるというナイスタイミングで完結。アニメがどういう最後になるか分からないけど、おそらく方向性は同じ。だからストーリー上の言及は今回避ける。とにもかくにも、新OPの重要そうな一シーンがよく分からなかったんだけど、それが判明してすっきりした。そういや1巻にものっていたような気がする。
正直、最後が駆け足気味だったが、まとまったと思う。欲を言えばその後が欲しいところだが、そこらへんは読者の想像に委ねるといった感じだろうな。台詞をつけてしまうと、どうしてもある程度固定されてしまうから。アニメなら、EDの曲をバックに台詞なしでシーンだけ流すという技を使えるわけだけど。
個人的に、一番の名シーンと思うのは、とある場所で竜児がある意味一世一代の演説をするところで大河の手をつかんだところか。竜児の弱さ、というよりも、無力な子供一人にはあまりに高いハードルを、二人で乗り越えようとした描写、竜児の心を大河が支えたことの描写がよかった。まさに二人合わせてとらドラ。二匹で最強と言わしめたうしとらを彷彿とさせる。
とりあえず、短編がいくつか予定されているようだから、それこそ「その後」が読みたいところ。