西尾維新 傷物語

傷物語 (講談社BOX)

傷物語 (講談社BOX)

買っておいて、忙しさから読むのを忘れていたことに気づいので読んだ。散々意味深に書かれていた阿良々木と忍の関係、ついでに春休みにおける翼の関わりが分かるということで、何だかんだで読んだ意味はあったか。
で、西尾維新の作品は化物語偽物語傷物語しか読んだことないから他のシリーズはどうか知らないけど、なんていうか、面白いかと言われれば面白いんだけど、気持ち悪いってのが正直な感想だった。なんてーか、登場キャラクターの女性陣が揃いに揃って男、というか阿良々木にとって都合のいい存在なのが最後まで鼻についたのがどうにも。西尾維新エロゲーとか好きな気がする。エロゲーのキャラクター的な道徳観・倫理観を持ち、阿良々木のオタ趣味への造詣が同レベルで、ほどよく阿良々木を挑発し、受け入れる姿勢を見せるとかもう。商業作品でここまで主人公=作者の分身を露骨に感じたのは、ゼロの使い魔のサイト以来だ。作者の願望を阿良々木と忍野で分担した感かな。
他の西尾維新の作品の場合はどうなんだろ? たぶん似たような感じだろうな。