テルマエ・ロマエ

テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)

テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)

待望の2巻。今回も実に面白い。話の流れとしては、何か問題が起こる→ルシウスが浴槽通じて現代日本にタイムスリップ→問題解決の様式美、悪く言えばワンパターンなのに、これが飽きない。題材が真新しくて先が読めないというのもあるけど、ルシウスの実直な人柄によるところも大きいと思う。誰もが好感を感じざるを得ない実直さ、そしてその実直さがにじみでているモノローグがそこらへんのギャグ漫画よりずっと面白い。この主人公像は稀有だと思う。
あー、あれだ。面白いエッセイを読んでいる感じなんだよね。エッセイと言えば僕は星新一を強く推したい。日本におけるショートショートの大御所というイメージがある人だけど、エッセイが本当に面白いんだよなー。
マルクス・アウレリウスが実にできた子供で印象的だ。五賢帝といえば世界史で習ったけど、単に最も平和な時代の5人の皇帝ということを表していて、5人が最も優れていたというわけではないんだよね。もちろん、マルクス・アウレリウスは偉大な皇帝だったわけだけど。やっぱトラヤヌスが一番有名かなー。ぶっちゃけハドリアヌスはこの漫画を読むまですっかり忘れていた。というかトラヤヌスしか覚えてなかったんだけどね、あははー。
それにしても、また続きが気になる所で終わってる。次は来年春とは何たる放置プレイ。