あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない 1話

今クールのノイタミナ後半枠。
これは名作になりそうな気配がするアニメ。見ていて鬱というか気が滅入るけど。
田舎が舞台。主人公は、かつてはガキ大将的立ち位置で5人の友人を引っ張っていた。しかし、メンマという少女の死をきっかけに、友人たちは共に過ごさなくなり、そして主人公は進学校への受験に失敗、地元の底辺校に通い始めるも登校拒否となり現在ヒッキー。かつての自分の立ち位置と今の自分とのギャップに悶々とした日々を送っている感じ。かつての友人が自分が行きたかった進学校へ進んでいて充実の学生ライフを送っていたり、そこらへんの主人公の心情が何とも。

メンマがなぜ登場して、なぜ主人公にしか見えないか。最初はひと夏の奇跡的ストーリーかと思ったが、夏休みが終わるまであと2日ぐらいっぽいし、その2日で物語が進むとは思えないから夏ってだけではないのかな。主人公は自分が生み出した幻覚だと思っているけど、メンマは自分で行動して幽霊であると自覚しているから、むしろメンマがらみか。
メンマが見えるのは、たぶん昔を引きずっているからか。だから、次にメンマが見えるようになるのは、あの進学校に進んだメンマに片思いしていたっぽいイケメンだな。

まあ、皆とのわだかまりをメンマを交えて少しずつ解消していって、最後に皆でメンマの墓参り。最後のカットは、主人公が登校を再開するシーン、ってのは鉄板か。そうやってまとめると容易に想像できるだけに、まったく違った展開になることを期待したりも。
でもまあ、主人公が今の後ろ向きなスタイルをやめて、昔みたいに自ら動いていくのをやっぱラストにもっていきたいだろうな。メンマもたぶんそれが望みだろうし。で、つまりは前回ノイタミナフラクタルが「働けニート」がテーマだったように、この作品は「外に出ろ、自分の足で歩けヒッキー」だな。なんとニートやヒッキーに厳しいアニメ枠だ。いや、僕の勝手な妄想だけど。

で、どうでもいいけど、『けいおん!』唯役の豊崎愛生、『フラクタル』ネッサ役の花澤香菜、そしてこの作品のメンマ役の茅野愛衣、正直声と演技の区別がまったくつかない。ED見るまで、2人のうちのどっちかと思ってた。
EDといえば、まさかの『secret base 〜君がくれたもの〜』。このチョイスは卑怯だ。