GOSICK 23・最終話

まずは一言。
ハッピーEDでよかった! 服の色がヴィクトリカと久城の心の距離を表しているって話から誰もが想像した通り、最終回で純白のウェディング姿を見られたのもよかった。惜しむらくは、どうせ妄想シーンなんだから久城にもタキシードとか着せてもよかったんじゃあ、ってところか。

ただ、やはり突っ込みたいところも多々。いや、このアニメで突っ込んだら負けなのは分かってるけどさ。
一番は、個人的には途中の下半身ない妄想シーン。Aパート終了のシーンといい、明らかに久城死亡へのミスリードで非常に気に入らない。
だって、あの下半身なしの這いずりシーンを入れる意味がないじゃん。一応、自分の意思ではヴィクトリカの下へ行くことができない、という暗喩として受け取ることもできるが、二人が覚悟完了している上に久城は指輪を肌身離さず持ってそれでヴィクトリカとのつながりを感じて戦地にいるようなシーンがすでに流れた以上、わざわざそんな暗喩を挿入する意味がない。ミスリードを誘うという意図以外で。だから、暗喩だという言い訳が用意されたミスリードという非常にタチの悪いものにしか見えない。そんな風に視聴者を騙すシーンに尺を使うぐらいなら、もっと尺を使うべきシーンがあるだろと。

実は全てが夢幻で、久城はあの時戦死したって可能性はあるけどさ。まあ、その場合、わざわざ姉を用意したり、ヴィクトリカが久城家にたどり着いたシーンを用意する理由がやはりないけど。まあ、ヴィクトリカが日本にいることすら夢幻で、本当は姉一人が待っていたって可能性はないとは言えないが。たぶん心を閉ざしていたとは予想はできても、ヴィクトリカの頭脳で4,5年ぐらい日本に暮らしていて意思疎通がまるでできない=日本語を覚えてない、ってのは違和感あるから。もちろんそれにしても、ヴィクトリカ自身に気力がなかったって可能性はあるけど、そこまで弱いかな? と。だって、久城、怪我すらしてないでピンピンしてたし(生きていても両足吹っ飛んで車椅子ぐらいは覚悟してたよ)、そんな状況で実家に手紙を定期的に送っていないわけがない。一通でも無事実家に届けば、ヴィクトリカだったら気力ない状態から復活しているはず。そしたら、日本語マスターぐらいすると思うんだがなあ。久城以外とは意思の疎通を図る必要なしとか思っているのだろうか。もちろん、最前線にいて手紙を送るどころではなかった……いや、さすがに手紙を書くことぐらいはできただろうし、うーん。それとも、日本にたどり着いたのがわりと最近だったとか? でも、九条の家にたどり着いたときはあの格好のままだし。

アブリルの手紙が目の前ですぐ戻されたシーン、あれも二つの意味に取れるよね。
一つは、二人ともすでにこの世にいないから届くはずがない、だから二人の元へ送った手紙はすぐ戻された。または、将来再会するから、その時に自分の言葉で伝えろと突っ返された。

もうひとつわけわからないのが金髪→銀髪。ブライアンが最後の力振り絞ってブライアンマジックで銀髪にしたのだろうか。ショックで髪の色が……も、その後も伸び続ける髪の色が銀のままってのはおかしいし。個人的には、ママトリカの魂がママトリカマジックで何とかした、で。にしても、船のシーンは終始モノトーン調だったから、髪の色がよく分からなかった。船に乗る前は金髪だったけど、ブライアンのあの騒ぎがあるからヴィクトリカの金髪を覚えている客がいてもおかしくはないんだよなあ。ヴィクトリカは目立つし。そして、髪の色を確認した男は「銀髪……!?」って言っているように聞こえる。つまり、船の移動中に髪の色が変化した。うーむ。まあ、これに関してはやはり突っ込むのが野暮ですな。色々生まれ変わったから髪の色も変わったんだよと考えよう。

とか色々考えつつも、ハッピーEDが一番なので、ハッピーEDと信じることにする(`・ω・´)
それにしても、最後までヴィクトリカは可愛かった。