AKB0048 next stage 4話

一部では、マクロスよりも河森監督が本気を出しているという噂の当作品。1〜4話のうち2話以外は絵コンテ担当していたり。

いや、なんていうか毎回書いているけど、このアニメは面白いと思うよ。完成度が高い。今回は、AKBの負の象徴とも言える総選挙を扱ったわけだけど、ファン一人による大量買いは一切触れず(智恵理に関して智恵理パパの会社の関与を示唆するような言及があるぐらい。それも智恵理の想像であって劇中では直接に関与があったかどうかは不明)、メンバー同士の過酷な競争・序列を容赦なく突きつけるといった面も、スポ根もののように前向きに昇華させている。
無理やりスポ根みたいな方向に持っていくわけではなく、中間結果よりも順位が下がっているキャラが素直な心情を吐露したり、悔しいことをはっきり言及したり(ここらへんは現実のAKBの総選挙とかでもあったのかな? そこらへんは興味ないからよく分からない)、発表後に影で泣いているメンバーを映したり、そういう面も見せつつ、主人公である凪沙が今回選抜に選ばれたメンバーの発言に、これまで総選挙に対して否定的な感情を抱いていたのが、総選挙に対するメンバーやファンの想いを肌で感じたことで、アイドルとしての自覚を強く持つという流れがものすごく自然に描写されたのは、構成が非常にうまいと思った。
そして、やはり同じようにアイドルとしての自覚を強くした智恵理に対して、凪沙が自分の思いを話して「私は強敵だよ」とライバル宣言をし、それに反応してキララが強く輝くシーンは象徴的だった。

凪沙が次は自分が選抜になることを決意してキララがどこからともなくふいーっと現れ、先聖センセイが「センターノヴァあっちゃん」とか呟いていたということは、やっぱ凪沙があっちゃんを襲名する流れになるのかな?
次回以降は、ついに主人公としての強さも備えた凪沙がどう積極的になるか、それに智恵理やゆうこがどう絡んでくるかが非常に楽しみ。