Free! 12話(最終話)

あれだ。替え玉はまずいと思うんだ。ああいう公式大会でやったらかなりまずいことになるはず。アニメだから失格&顧問へのお叱り程度ですんだけど。まあ、アニメだし、ってスルーしてもいいんだけど、本来なら……と思うと素直に楽しめないって気持ちはある。これ、学校からの関係者以外の応援が2,3人しかいなかったからよかったけど、数十人単位でいたら皆ポカーンどころじゃなかっただろうなあ。
と、正直やらかしたよなあと思ったところの不平を言ったところで、あとはそれを抜きにして感想を書いてみる。

うん、怜が損な立場にいるように見えるけど、あのままだったら気持ちがバラバラのまま惨敗だっただろうし、怜は頑張ってるけどまだ経験が浅いからぶっちぎりのビリだろうし、この段階でかつての4人でリレーをするということは、4人にとって通過儀礼として必要だったのは分かる。
結果的に、4人のわだかまりが解けたことで、3人は凛との間にあった忸怩たる思いを振り払うことができたし、凛は水泳の楽しみを再確認して鮫柄で楽しくやっているから、怜はここにいたってようやく岩鳶チームのリレーメンバーとしての地位を確立したとも言える。今回彼が泳がなかったのは非常に残念だけど、おそらく2期があるだろうし、そこでどれだけ成長したか楽しみになるキャラだよね。

リレーシーンは気合入っていて圧巻だった。それぞれの「見たことのないような世界」ってのが面白かったね。真琴のは、映画ライフ・オブ・パイを思い出した。で、渚イメージでは、真琴ってシャチだったのか。
とにもかくにも、スタート台に立ってゴーグルをつけるときや新しい景色が見えたときに、凛がとても楽しそうだったのがよかった。今までずっとウジウジしていた凛があそこまで楽しそうに泳ぐのを見ると感慨深いものがある。

EDの歌が結構良かった。ただ、あの転校詐欺はちょっとタチ悪いなあと思った。まあ、凛が怜に対して「怜」と呼びかけていることにほっこりできたからいいや。で、一番気になったのは、先生の大胆袋とじ。……ヌードの可能性もあるな、ゴクリ。
総合的に、この作品はかなり楽しめた。見る前の「腐女子向けアニメだろう」という先入観のまま視聴を放棄しなくてよかった。しかし、こうなると怜がきちんと泳ぐリレーを見たい。2期は絶対にやってもらいたいところ。