艦隊これくしょん 7話

悪くなかったけど、それ以上に気になることが多すぎるんだよなあ。いや、単体としては結構楽しめたのに、粗探ししているつもりはないのに、粗が目立ちすぎるというか。

結局のところ、史実を中途半端に再現しようとしているのが全ての元凶だと思う。そもそも史実があって、その艦の魂を受け継いだのが艦娘ということは1話のナレーションでも言っているのに、なぜこいつらは過去を繰り返そうとするのか。
加賀が大破して、バケツがないから翔鶴が出撃ってのも、翔鶴を出撃させるために作り上げたシチュエーションなのに、バケツを切らした提督が無能と、提督批判がますます強くなっている。
3話の如月といい、今回の祥鳳といい、史実で沈んだ艦娘は出撃させないってことをやらないのが不思議でならない。ひょっとしてナレーションは設定であって、この世界ではすでに過去の記録は全部失われたとか? それとも、運命の力で何をやっても出撃しなければならないような状況になってしまうとか? そういうどうでもいいことばかり気になってしまうぐらい、設定が穴だらけなのがどうしようもない。
あと、空母二隻だけ先に行かせた吹雪の判断が分からない。これはどう考えても痛恨のミスだよなあ。さらに、瑞鶴とか道中油断しまくっていたし、一発轟沈がある世界なのに危機感がなさすぎるのも気になる。鎮守府でふざけているのはかまわないけど、どこに敵が潜んでいるか分からない海域でふざけるのは、実践を何度もこなしてきたとは思えない体たらく。
なんというか、この回ではこういうシーンをやるというのがいくつかあって、そのために無理やりキャラクターが動かされている感が強い。ものすごくちぐはぐなんだよなあ。
今回の見所はヲ級だな。凛々しくもあり可愛くもあり。フラヲ級は吹雪へ復讐するために最終回近くで再登場があるな。あと、暗号が解読されているというのは、やはり艦娘の深海化かなあ。