ガンダム Gのレコンギスタ 26話(最終話)

「プランダーと4本のビーム・サーベルを使ってみせれば天才は天才だろう」という天才の台詞は天才にしかできないものだった。天才の言葉は凡人には理解できないものだと思い知らされる。
というわけで最終回。詰め込みすぎで尺が足りてない感じだが、一気に駆け抜けたな。何だかんだで2クール付き合って楽しめた。
マニィさん、ベルリを超殺る気満々だったのがなんというか女の情念というか恐ろしい。で、マスクはどれだけコンプレックス持っているのとばかりに執拗にベルリに攻撃。いやあ、マスクとマニィのどっちかは絶対死ぬと思っていたよ。よく生き残ったな。てか、想定以上に皆生き残ってよかった。本当によかった。その中で、クンパ大佐は事故のような形で死ぬのがなんとも。思わず声が出ちゃったよ。うぇ!?って。
……Gセルフ核武装が搭載されているっぽい伏線は結局何だったんだろうか。
とりあえず、戦争が終結したことで、マスクことルインを筆頭に、なんというか憑き物がおちたような感じで穏やかな雰囲気になっていたのが印象的。戦争を推し進めていたのは大抵死んで、利用していた人間には天才が引導を渡したり。
数多くの主義主張を持つ勢力が入り乱れて最終話では地球でてんやわんやの大混戦を演じたけれども、ベルリがこれ以上戦闘をしないという意思を示し、アイーダが負傷者などの救助を呼びかけたことで落ち着いたというあたりも含めて、これまでの混みいった話が嘘のように、最終的なテーマとしては非常に分かりやすいものがあったな。
で、そういう青臭いというか、正面切ったものを描くにあたって、ベルリというキャラクターの終始前向きな姿勢(時に危うくもあったが)は非常にマッチしていたな。あと、全体的にキャラクターが皆生き急いでいる感も独特だった。
この作品はとにかく新たな勢力がどんどん出てきて、それらの目的とか考える間もなく話がどんどん展開していって、今この時点でこいつらはどういう関係で何を目的としているんだというのが本当に分かりづらかった。そのせいで視聴を切った人はたぶん多いと思う。そこらへんさえ何とかして、そして4クール使ったら結構な名作になっていた予感がするだけにもったいない感は強い。いや、本当に4クール必要な内容だったよ、これ。繰り返して言うけどもったいない。