参院選公示

というわけで始まった。とはいえ、あまり盛り上がっている感はない。大幅に議席が変わるような状況じゃないからね。
個人的には、自民党は日本を滅ぼすと確信しているので野党に頑張ってもらいたいところ。まともな野党がないのは百も承知。だからこそねじれにするしかないわけで。まあ、ねじれになるほど勝てるわけないんだけどね。
今回の目玉と言っていいのが32の一人選挙区で野党が統一候補を立てたこと。でも、はっきり言って野合なわけで、ただ自民党に勝つためだけに政党理念などを脇に置いている節操のなさだから、思ったより票を集められないんじゃないかな。民進党共産党で互いに思惑がすれ違いまくっていて、民進党は「票だけよこせ、連立なんかしねーよ」、共産党は「当然連立なわけだからこちらの主張もしっかりしますぜ」と互いのエゴ丸出しだから見苦しいというかなんというか。
で、野党は憲法を争点にしているあたりダメダメ。それに興味があるのは元々民進、共産、社民などの支持者であって、新たな票を掘り起こすことはできない。本来主張すべき相手は興味を持ってくれないから意味がないことこの上ない。
まあ、憲法に関しては自民党の新憲法草案に危険なところがあるんだけどね。24条に「家族は助け合わなければならない」とわざわざ明記していることがきな臭い。要は、本来国がやるべき社会保障を家族に丸投げしますよって憲法に書くわけで、これによる国民の負担は想像以上に大きい。テレビで紹介していたときは「こんな当たり前のことをわざわざ書かなくていいものですけどねえ」と笑い話にしていたけど、まったく笑い話にならないよ。10年前の葬式で会ったきりの親族の面倒を見ることが義務になったりする可能性が高いわけで。親族間の殺人事件が急増するんじゃないかな。