甲鉄城のカバネリ 12話(最終話)

こぢんまりと終わった感じ。とはいえ、最終話に関しては、わりと見ごたえあった。
世間では期待の反動からか色々言われているけど、ゾンビものとしては十分及第点だと思う。これであれこれ批判するのは可哀想かなあと。まあ、ゾンビもののテンプレから逃げることはできなかったのはある。先達たちが強力すぎた。
結局ゾンビもののテンプレをやると、序盤が一番面白くて、ゾンビの対処方法が確立して拠点を確保すると停滞し、その停滞を打破するために内ゲバが始まって、その内ゲバの最中にゾンビが暴れて安全だったはずの仮の日常が一気に崩壊し、あとは何とか頑張って俺たちのサバイバルはこれからだ！で終わる。もう本当にこればっかりだよね。だからこそ、面白そうなゾンビものが始まると、そのテンプレを打破するストーリーに期待して、結局テンプレをなぞることに気づくと掌返す。そんな感じ。
でもまあ、そうなるのは仕方ない。テンプレを破ってなおかつ一定以上面白いものができたら、おそらくそれが新たなテンプレの一つになるわけで、そういうテンプレになるものを作ることができるのは一握りの天才が時運を掴んだときだけだろうし。
で、最後に何が言いたいかというと、無名改め穂積が最後まで可愛かったなあと。
あと、あれだ。ビバが何をしたかったか分かりづらかった。父を殺して復讐を遂げたことで気が抜けて、人間としての弱さを乗り越え、ひたすら無名を助けようとする生駒の意志の強さに何かを感じ、その生駒と戦うことで人間の可能性を試したかったとか死に場所を見つけたとかそんな感じだろうか。
なんとなく、もう一回ブラッシュアップして2クールでこの作品をリメイクしたらかなりいいものができそうな気がするんだけどなあ、惜しい。