ゲゲゲの鬼太郎 14話

ウエンツが出たぞ! と言いたくなるようなまさかの目玉の親父完全体。自分の中ではあのミイラ男だけど、確かに不治の病にかかる前なら鬼太郎に似ている姿であってもいいんだな、これは目から鱗。しかも声は初代鬼太郎なわけだし、なんというか色々ずるい。
今回の話かなり考えられているよな。導入は「世の中に疲れた大人が妖怪に理想的な世界に連れて行かれる。その妖怪に悪意はない(まあ死ぬまで一緒に遊んでというあたり悪意とまではいかなくても自己中心的なところはあるが)」という妖怪ものでよくあるパターンではあるけど、鬼太郎がねこ娘・まなのように夢に囚われなかった理由、鬼太郎の攻撃が夢でも現実と変わらないもので何でもありの攻撃に歯が立たないというあたりは鬼太郎の生い立ちに絡め、そこで鬼太郎の親父の鬼太郎への自責の念をもってくるというのはうまい。そして夢の世界ならではの親父のおそらく全盛期の姿での登場。なんか今の鬼太郎より確実に強そうだ。
最後に黒幕が見せた黒い笑顔は逃避する大人はいなくならないということだろうし、最後にかかった虹はもしかしたら逃避した大人が夢の世界へ渡った暗示かもしれない。そこらへん含めてよく作られていた。
それはそれとしてねこ娘とまなが可愛かったのも実にいいと思うわけで。まなの次回予告のあれは煽り顔だったのか。
EDが新しくなったな。歌の是非はともかくとして、最後の3期OPリスペクトのシーンは好き。