風が強く吹いている 5話

キングが一番大変そうだ。なんというか大学1年生組はまさにモラトリアム期間という感じだし、ハイジはどこからその情熱が沸くのかという箱根に賭けた箱根バカだし(たぶん理由は相当重いんだろうなあ)、メガネは司法試験を受かっている時点で今が時間的余裕があると作中でも明言されている。他のキャラも概ねそうだろうという感じで、就活描写があるキングだけリアルとの接点が強いキャラなんだよね。いや、駅伝目指すのがリアルから離れたと言う気はないけど、現状の主人公たちの立場ではまだリアルから一歩も二歩も引いた場所にいるわけで。
こういう現実に一番近いキャラをフィクションでどう描くかというのはきっと難しい。あまりリアルにやりすぎると嫌味になったりストーリーへの没入感の阻害にもなりうる。そのキングがどういう経緯で箱根駅伝を目指すことになるか。そこが非常に注目だな。
それはそれとしてグラウンドで倒れた王子が寝ているシーン。風が吹いてハイジが持ち上げるところ、一瞬風で飛ばされるギャグ描写かと思って焦ったよ。