原野デッキの対策を真剣に考えてみた 死者の原野復習編

バントゴロス原野があまりに強くあまりにアリーナで見かけるために真剣に対策を考えてみる
相当長くなりそうだから記事は数回にわける。今日は原野デッキの復習とアグロの二つ



前環境初期~中期でよく使われた風景の変容(スケープシフト)を使った原野デッキ、通称「スケシ」では勝ち筋は基本的にゾンビをいち早く大量生産してゾンビで殴り勝つというものだった。その過程で大量のマナで召喚されるハイドロイド混成体も当然相手のライフを削るための大切なクリーチャーだ

そのため軍団の最期(ハイドロイド混成体にも刺さるのが大きい)や炎の一掃、拘留代理人など大量のゾンビ・トークンをまとめて処理できるカードが対策になった。スケシ側はできれば灯争テフェリーのプラス能力で相手ターンエンドにスケシを撃ってゾンビを大量に召喚してそれらの対策カードを使わせないようにし、対戦相手は灯争テフェリーをとにかく即除去するというような展開になっていた

その後2020で登場した不屈の巡礼者、ゴロスを採用したり既存の門デッキに原野を入れたり色々派生デッキが誕生した。その中には死者の原野さえあればゾンビが沸くので、風景の変容を必要としないスケシレススケシというトゲアリトゲナシトゲトゲみたいなわけのわからない呼ばれ方を一部でされるようになるデッキが多く存在したように思える

だが隠された手、ケシスを使った強烈なコンボデッキが開発されたことによってスケシを見る機会が急激に減っていくことになる



そして新環境になってデッキ名にもなった風景の変容、そして土地を持ってくるためのカードであるエルフの再生者、灰からの成長が落ちたことによってスケシがどうなるかというのが注目されていたわけだけど……







スケシレススケシ、もとい原野デッキを強烈にサポートするこの4枚のカードがエルドレインには存在した
巨人2枚はゾンビ、ハイドロイド混成体以外に新たな勝ち筋の巨大クリーチャーとして使える

まず豆の木の巨人はキッカーなしの灰からの成長を出来事として所有している。灰からの成長はキッカーだと5マナ使うのは微妙だったのでキッカーなしでもまったく問題なし。むしろ後々巨大なクリーチャーとなって召喚できる方がありがたい

そして王国まといの巨人が神話レアなだけあってものすごく強い
原野デッキはアグロに対抗するために時の一掃を採用するケースがあったけど、これは色拘束が弱い全体除去かつ7/7の巨人として召喚もできるので時の一掃よりも使い勝手がいいことが多い。豆の木の巨人や自身は対象外なので、状況次第ではこちらのゾンビごと吹き飛ばして残った巨人で殴り勝つということができるのが強み

そしてバントランプデッキでも猛威を振るっているむかしむかし。死者の原野を手札に加えられる可能性のあるサーチ呪文というだけでなく、2種類の巨人カードを手札に加えることができるという点で非常に優秀なカードだ。原野デッキの脅威の安定性をサポートする

寓話の小道は状況に応じた使い方ができるのもあるが、死者の原野と7種類の土地の条件を満たしているときだと小道を置いてゾンビ発生、小道を生贄にして基本土地を置いてゾンビ発生と死者の原野を2回誘発させるのが強い

とにかくこの4枚の追加カードが強く、カードプールが狭くなったことで対策しづらくなったのに前環境以上の安定さを手にしたわけだからそりゃ強い




これが金魚で紹介されている投稿日における代表的なレシピ。これには豆の木の巨人がないね。手持ちのカードの関係でテフェリーとゴロスが1枚ずつ欠けているデッキを使ってみたんだけど、ゴロスが1枚ないに関わらず笑っちゃうほど強かった


簡単に死者の原野について振り返ってみた
原野デッキは今すごい勢いで進化しているというか仁義なきミラー対戦へシフトしているんだけどそれについては後日触れることにする。なお上のレシピで裏切りの工作員がピン挿しされているのは相手の死者の原野を奪うため

冒頭でも述べたが非常に長くなるので対策編は別記事にする。アグロ編は今日、残りは明日以降にアップする

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アグロ編