http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051231k0000m040016000c.html
えー、今年は5月ぐらいから労働問題について取り上げてきたわけだけで。なんかアニメ感想日記7割、SRC日記3割って認識が多いかもしれないけど、一年を総括するものとしてこの記事を取り上げることにするよ(`・ω・´) !
とはいえ、あまり書くことないんだよね。これまで散々書いてきたことだし。ただ、大手の新聞にこうした記事が出てくるようになったのは大きいかなと。下層労働者としてはすでに実感している日本の労働環境の酷さなわけだけど、まだ他人事って層も決して少なくないと思う。最近格差社会下流社会ということがよく取り上げられるようになったけど、ニートを叩くときの風潮と同じく「自己責任」論が主体なことが多く、これは危機的状況だと思う。政治が本来やるべき責務を放り投げ、財界の献金に群がり、本来守るべき国民の生活を自己責任論で勝手に潰しあうように仕組んでいる。これは大げさな表現ではないわけで。そして、やっぱTVとかで政治家が出てきてこの問題について討論しているのを見ても、本気で下層階級を見下しているとしか思えない。発言するときに真剣な表情をしているのが少ない。ほとんどは失笑をこぼしながら「世の中はこうなんですよ」と語っている。
色々なところを見ていると、最近暴動とか革命とかいう言葉をよく聞くようになった。もちろん、そんなことを言っている層が団結して暴動を起こすかというとそれはないだろう。今の時点では。ただね、冗談まじりにしろ、憂さを晴らすための発言にしろ、こうした言葉が現実として出てきているという事実が重大だと思うんだ。間違いなく不満を抱えた層が増えている。その不満は晴れることなく蓄積されていくばかり。いくら大人しい日本人でも、本当にいつか爆発するんじゃなかろうか。そもそも、働き盛りの一番の死因が自殺なのが異常なのよ。さらに1日約100人が自殺してるわけで。未遂や未発見のものを含めるとどうなることやら。恐ろしい数字がはじき出されそうな気がする。
さらに、ハローワークの求人。国がやっているのに派遣・契約が多い。しかも、求人数が増えているという実績を作るために厚生労働省ハローワークが頼み込んで求人だけ出ているってのもかなり多いとか。つまり、最初から雇う気がない求人。ハローワークに求人票出すのは無料だし。それだけやっていても、失業率がまた悪化した現実。非正規雇用の割合も考えると何度も言ってきたことだけどうすら寒くなる。老後どうなるんだよ。いや、我々の世代は間違いなく平均寿命は今より10年ぐらい縮まっていると思うから老後の期間が短くなると思うけど。
正規雇用でも社会保険がない場合もそれなりにあるみたいだし。年金、厚生年金があるのとないのとでは相当金額変わるし。うちの父の場合、10年ぐらい外国で勤めていたから国民年金に40年入ってない。だから月額5万ぐらいになる。ただ、厚生年金が月12万ぐらいだったかな? それ+勤めていた国から年金が月4万ぐらい(税金とか引かれて3万ぐらいになるらしいが)。外国のは報酬比例年金ね。この差は相当でかい。たとえばフリーターの平均年収が100万ちょい。これだったら正直国民年金の月13800円は到底払えない。無理して払っても、貯金できないのは間違いない。それなのに、国民年金を40年払い続けても65歳になってからようやく月額6万ぐらい。今の流れだと、今の若者が年金もらう歳になるころには、75歳から支給で月額5万とかになってそうだ。到底生活できん。生活保護の方がずっともらえる。
何度も言ってきたことだけど、年収や生活に格差があるのは当然さけど、下層を追い詰めるのはよくない。下層がそれなりにつつましい生活を送れるぐらいはないと。今の労働環境で必死に働いても生きるのが精一杯だと、やる気を失ってニートになるか犯罪に走るか。これは極端な例としても、近い状況が現に生まれているわけで。今やらなければならないことは、非正規雇用者が連帯しなければならないということ。彼らが窮状を世に訴え働くことを拒否すれば確実に変わるんだけど、ありえないだろうなー。