報道特捜プロジェクト ニート特集 その2

まずは定点カメラ観察の様子についての感想。そうそう、とりあえず僕は正社員として働いている身だけど、世間のいわゆるニートにはかなり肯定的立場。マスコミの扱い方があまりにひどいので、それに対抗する形で、ってのもあるし、いざ失業してしまったら(ほとんどの人は、明日いきなり失業とかなってもおかしくないよ)、本来は失業者なのに今のマスコミからはニートとくくられてしまうわけで、明日は我が身ということもある。
僕の考えとして、今回登場するニート氏みたいなのは、昔からいるごくつぶしなわけで、こういうニートに対しては否定的立場だけど、最後のコメンテーターの質問とかがあまりに勉強不足だったり強者の意見だったので、今回は否定的には書かないでみる。
正直、最初は仕込みだと思っていたんだよね。わざとらしく置かれてある漫画とか(フィギュアは、まあ持っている人はこう置くだろうなー)、自分で描いている漫画やネットサーフィンして笑っているところの笑いがちょっとわざとらしかったりしてさ。ただ、このニート氏がニートとして実在していたことを知ったので、笑いに関してはカメラを意識してやったか頼まれたかはしたんだろうけど、わりと事実に近いことをやっているんだろうと。
でね、僕は「なにだらしない生活してんだよ」と口が裂けても言えないわけで。正直僕の休日とさして変わらないじゃん! 休みの日は、1日中パソコン&録画アニメ消化&ゲームで部屋から一歩も出ないもんなー。それとまあ、僕も働いているとはいえパラサイトシングル(最近はあまり使われない言葉だが)だし。生活費はいくらか入れているけど、日本で抜きん出て金がかかる住居費が大幅にコストダウンできるのは正直大きいんだよね。そのおかげで、安い給料でも少し貯金しながらなんとかやっていけているわけで。話がニートから逸れた。とりあえず、このニート氏は本の転売で少しでもこづかいを稼ごうとしているのがポジティブかな。何もやらないよりかはマシってもんで。いくら稼げているか知りたかったけど。
このニート氏は、偽悪的というか開き直っているというか、とにかくあまり言い訳しないのは好感もてるね。もちろん、開き直っている態度を見て、より腹を立てる人の方が圧倒的に多いだろうけど。いわゆるマスコミに出る典型的ニートに本音の一部をわりと代弁している感があるね。家は持ち家で俺にくれるから住むところには困らない→これは持ち家ニートのアドバンテージなわけで。そして、親が定年迎えても年金がある→今定年を迎える世代は、会社勤めで厚生年金をもらえる場合は結構年金をもらえる。もちろん貯蓄もしているだろうし、持ち家の場合は子供一人を養うぐらいは余裕でできるだろう。だから、まだ10年20年ぐらいは今の生活を続けられるんじゃないかと思える。大体こういうことを考える場合は一番うまくいったときを考えたくなるもので、親にアクシデントが起こった場合のことは考えからシャットダウンするものだし、このニート氏が言っていたみたいに、そのときは働かなければいけないでしょうね、となる。働く場があるかどうかはやはり考えない、というより考えたくないものなわけで。
もちろん、さすがにこのニート氏も口に出してはいないけど、遺産のことも見越していると思う。平均的な企業に40年ぐらい父が勤めていたとして、夫婦あわせて月に15万円〜20万円ぐらいは年金が入るはず。持ち家なら、ぜいたくしなければ年金だけで生活が成り立つ。つまりアクシデントがない限りは貯蓄を切り崩す必要がないわけだ。ああ、でも、ニート氏には弟がいるわけで、家をもらう場合は現金の方は弟がもらわないと釣り合わないんじゃないかな、よく知らないけど。その場合は、実質家だけもらうということになるかな。まあ、持ち家があれば、アルバイトだけで何とかなるっちゃあ何とかなるか。月に10万ぐらい稼げば何とかなるだろうし、そのぐらいだったら可能だろう。