狼と香辛料

狼と香辛料 (3) (電撃文庫)

狼と香辛料 (3) (電撃文庫)

ロレンスに恋のライバル登場という話。決着を商売でつけるってのがこの作品らしいね。やっぱそういうところは新鮮さがあるよなー。とはいえ、正直あまり盛り上がらなかった気がする。ロレンスがある程度大人で、心で焦ってもどこかで達観しているところがあるからかもしれない。まあ、あまり盛り上がりすぎても嫌だが。ホロとロレンスの関係が一歩進んだ感じだが、ホロが普段が老獪すぎていざってときにうまく甘えることができないのと、ロレンスがそのせいで変に意固地になったり時に突っ走るので、どうにもこうにも関係が進みませんな。
狼と香辛料 (4) (電撃文庫)

狼と香辛料 (4) (電撃文庫)

3巻で得たホロの故郷の情報をさらに確かなものにしていく話。今までの中で一番ピンチ度は低かったな。でも、あまりピンチになるのも好きではないし、ここらへんが僕には一番しっくりくるのかもしれない。ホロのデレ率が若干高めになってきた気はする。いい加減ロレンスがあまりに鈍い&意地になるのに諦めたのか、心の壁がだいぶ低くなったのか、ホロが素直な言葉を出すことが多くなった気がする。まあ、ロレンスがホロのことを理解してきたがゆえに、ホロの心を揺さぶることが多くなった面があることも事実だが。
個人的には、そろそろ平和な話を見たい。長編1冊としては、話にメリハリをつけるために事件がないといけないのは分かるけど、その事件ももっと平和なものにできないものかな。