沙耶の唄

友人に勧められて購入。3000円弱。話には聞いていたが、選択肢は2カ所、EDは3種類、4時間でコンプリート。
うん、面白かった。グロとか言われているけど、別段感じなかったな。たとえば臓物風景色や臓物そのものにしても、単品で出てきたら別段グロくないと思うのは僕がおかしいのだろうか。人間が惨殺されてボロリと出てくるようなシーンがないからね。そういうのはさすがにひくので、なくてよかった。
プレイして少し経過してある漫画を思い出したら、作中にその漫画の話題が出てきて笑った。そんなわけでオリジナル性はないんだけど、色々と考えさせられた。純愛とか切ないラブストーリーとして見そうになるし、確実にそういう側面を持っているけど、根底は違う気がした。もっと2人の関係性を長く描写すれば違った感想を抱いていたと思うが、プレイ時間の短さから分かるように必要ないところをばっさり切ってスリムにした作品なので、淡泊な印象を持ったせいがあるかも。逆に言うと、そこまで無駄な部分をカットしたからこそ、ダイレクトに感じた純愛とは異なる印象が実はライターの描写したかったものかもしれない。
まあ、ぶっちゃけどう感想を抱いても間違っていないはずだけどね。プレイヤーがそう思ったらきっとそう、という。解を一つにする必要性がない。
とりあえず、グロが心底苦手でなかったらプレイする価値はあると思う。