エウレカセブンAO 完結編

というわけで、持ち越しだった23話と24話(最終話)がまとめて完結編として放映された。
とにもかくにも、あの状況からよく2話で強引にも話をまとめたなあという点は感心した。うん、この完結編だけを見ればそれなりに面白かった。

人間とコーラリアンの間に生まれた子供はトラパー濃度が濃いと石のようになって死ぬ(アオの姉)
→だから、過去にいってスカブのいない世界でアオを産もうとした
→だが、次元移動(?)するスカブに危機感を抱いた宇宙が白血球としてシークレットを創造
→スカブは必死で色々な時間軸へ逃げるが、シークレットはどこまでも追いかけてくる。
→その過程でスカブバーストが色々な時間軸で発生するようになって大迷惑
→こいつはまずいとレントンエウレカはスカブを殲滅することを決意。だが、エウレカにスカブを殺させたくないレントンエウレカだけ別次元へ飛ばす
→スカブがいる世界では、いずれアオは姉のように石になって死ぬかもしれない
レントン、クォーツガンを使って最初に過去へ飛んだスカブを消し去り、アオを助けようとする。そうするとエウレカが死ぬにもかかわらず
→ただ、スカブがなくなると、ナルをはじめコーラルキャリアの人々がたぶん全員消える
エウレカを助けるため、そしてナルたちを助けるため、自分が生きてきた時間を否定しないため、アオはシークレットを消し去ることでエウレカと世界を守る

最後が自信ないが、こんな感じでOK?
で、エウレカのかわりにニルバーシュwithトゥルースと共に様々な時間を渡る中で、かつて自分が生きていた西暦と同じ世界に巡り合い、アオはその世界で暮らしていくことを決意し、これからも次元を渡り続けるニルバーシュwithトゥルースと別れを告げることに。そして、アオが生きようとする世界では、アオという存在はいなかったことになっている可能性がかなり高いっぽい。でも、その世界を上空から見るアオは笑顔だった、と。
個人的には、なんらかの救いがある、せめてそれを思わせてくれるような何かがあるCパートがほしかったところだが、あの笑顔で明るい未来があることを表していると思うことにしよう。

なんてーか、レントンエウレカが諸悪の根源みたいな感じなのがちょっと残念。結局二人は幸せになれていなかった、みたいな。ただ、シークレットがいなくなったなら、トラパー濃度の低い世界へいけば今度こそ子供を無事に育てることができる?
今生の別れになることを知りつつ、決意をしたアオを見送ることしかできないレントンエウレカが切なかったなあ(´・ω・`) 「たぶん、それが俺が生まれた意味だから」というアオの台詞はくるものがあった。

エウレカセブンというとボーイミーツガールって印象が強い。だからこそ、このAOでもナル、フレア、エレナとどうなっていくかってことに注目していたわけだが……。
蓋を開けてみると、エウレカセブンAOという作品はアオ個人の物語だったな。まさにAO(アオ)。アオが最後の決断をできるようになるまで成長するために周囲の人間がいたような印象。最後まで見た感想としては、結局沖縄の政治問題とか意味なかったなと。そこらへんに変に尺を使った結果、肝心のアオまわりの人間関係が中途半端になってしまったと思わざるをえない。
ナルをヘタにヒロインっぽく見せていたのが無駄だったなあ。結局、ナルは幼馴染にすぎず、結果的に男でも問題なかった。ヘタにヒロインっぽくしてトゥルースとかの絡みも混ぜたりしていたけど意味なかったよなあ。