PSYCHO-PASS 11話

一気に面白くなってきたな。シビュラシステムで犯罪者と認識されないサイコパスがようやく現れたわけで。
しかし、ドミネーターの不便さが際立つ回だったな。相手の犯罪係数を認識して執行対象でないとロックが外れないから、機械犬相手にかなりやばかったし。まあ、火薬を使った銃がこういった仕事を一線でやっているおやっさんですら懐かしいレベルなんだから、一般に銃火器は出回っていないんだろうな。組織的に武器を入手できそうな犯罪組織とかは基本的にシビュラシステムで事前に排除しやすい社会になっているはずだし。だから、タイムラグがあっても大丈夫で、犯罪係数が低い人間を誤射しないようにしているって感じだろうか。
ただ、心のたがが根本的に外れているというか、いわゆるサイコパスにどのぐらい反応するか分からないんだよなあ。なんか、槇島って新世界よりの悪鬼みたいだ。犯罪の芽を事前につむ、システムの想定外の相手に無力って点で世界観が似ていると言えなくもないな、面白いもんだ。

で、片手でショットガンは無茶だろと。しかも、たぶん初めて扱う武器だろうし。てっきり、狙いが外れて自分で友人を撃ち殺すって欝展開とばかり。もしくは、1話のときみたいに人質の犯罪係数が上がって、ドミネーターで友人を撃ってしまうとか。虚淵ならそこまでやると思ってたよ。

朱音はこれはきっついよなあ。犯罪係数が一定値ある狡噛に対しては躊躇しながらも同僚なのに(まあ、まだなったばかりで交流なかったのは大きいけど)パラライザーをぶっぱなしておきながら、明らかにやばい状況下でどう見ても犯罪者な槇島が犯罪係数がクリアというだけで思考停止してしまうあたり、シビュラシステムがどのぐらいこの世界の人間に刷り込まれているかしらないけれど、既存の価値観の破壊だよなあ。
槇島が特殊すぎるのは明らかとはいえ、これでシビュラシステムが絶対とは言えなくなったってのはインパクトでかいだろうな。厳重な箝口令が敷かれるだろうけど。そして、目の前で友人がある意味自分のせいで惨殺された朱音の犯罪係数がどうなったか気になる。たぶん、相変わらず色相が濁らなくて自己嫌悪になったり、友人が離れていったりするんだろうな。

とにもかくにも、これからが非常に楽しみになってきた。