ガッチャマンクラウズ  3話

これがガッチャマン?ということを除けばかなり面白い。先の展開がまったく予想できないからなあ。1・2話で敵と思っていたものが、どうやらそうではなさそうだぞ、といきなりガッチャマンの存在意義が問われることになってしまうとは。しかも、新人である主人公はじめの破天荒な行動で。
で、今回はギャラックスに関してまた事態が進んだわけだけど、創造主?である女装少年の許可を取らずにハッキングで情報を入手するAIってあたりがすでにやばそう。今は丁寧だけど、反旗をひるがえしそうで。で、牛乳が腐っているかもしれない、だけで自販機を使えなくしようとするのはどうかと。校内放送はありだが、自販機は張り紙ですませばよかった気が。他の飲み物が巻き添えくってダメになりそうだし。なんか、Xに対する信頼感の強さなのか、行動が行き過ぎている感があるんだよなあ。これはちょっと怖い。
そのギャラックスだけど、かなりの人々がAIであるXをかなり信じきっている様子が怖い。そして、事態が収拾したときの「世界がアップデートされました」というメッセージに歓喜する様子は実に気持ち悪い。この気持ち悪さは意図的にそう演出している感じだな。そして、はじめはそのギャラックスを盲信しているのかというと、単に利用しているだけで、電源なかったらまったくの役立たずだし、とあっけらかんと話しているところがまたなんとも。

この作品のテーマって、人々のコミュニケーションだよね。社会的つながりの場をどうやって持つか、人々とのコミュニケーションをどうやって取るか。敵と思われていたものが実はそうでもなさそうってのも、未知の生命体?とのコミュニケーションってことみたいだし。
ギャラックスをまとめている女装少年の論理も、ギャラックスがうまく機能しないのを縦社会の弊害、マッチングの問題とか見当はずれなことを言っているのも気になる。

視野が狭い感じがするんだよな。単にギャラックスに対する信頼感を持っていない人間がいること、現実世界でもあるネットなどの仮想空間・匿名の空間での情報伝達に懐疑的な人間が必ず出ること・たとえ正確であってもそういう場ではなかなか信じてもらえないのも無理ではないということ、そこら辺の感覚が分かってなさそう。ギャラックスが一度でも失敗したら一気に信用を失いそうだけど、そこらへんにこの女装少年が耐えられるかどうか。

とにかく、今後色々な可能性があって続きが非常に気になる。それにしても、うつうつしてきました、が可愛いな。